【木暮祐一のモバイルウォッチ】第29回 スマホの商品構成に満足できてますか?
IT・デジタル
スマートフォン
注目記事
-
ワザありプロジェクター! 開けば大画面・畳めば本棚にも収納できちゃう!!【PR】
-
サムスン、大画面スマホ「GALAXY Mega」発表! 6.3型&5.8型
-
【座談会】人気の「GALAXY Note II」……知られていない便利機能がたくさん

筆者が入手したモデルは香港で市販されているGALAXY S II miniで、4インチ(480×800)外寸は121.6×62.9×9.9ミリ、重さは111.5グラム。CPUやカメラなどはS IIIに比べダウングレードされたものとなっている。またLTE通信機能も省かれている。ここはメーカーの商品企画意図がはっきりしていて、動画などのマルチメディア機能や、高性能なカメラを使った撮影など、大型ディスプレイを有効に活かすサービスに向いたS IIIに対し、miniのほうは通話やソーシャルなどのコミュニケーション機能主体で使うであろうとスペックも割り切ったということだろう。その代わり端末価格は安く、SIMフリーながら26,000円を切っている(4月24日現在、Expansys)。もちろん回線契約不要で、いわゆる2年縛られるような制約もなく、端末だけ購入できる。
数字の外寸ではなかなか大きさをご理解いただけないと思うので、よく知られたモデルで比較すると、じつはGALAXY S III miniはiPhone 4Sとほぼ同サイズということになる。筆者はiPhoneシリーズも長年愛用しているのだが、これまでのiPhoneラインアップの中で理想のサイズは4Sだと思っている。iPhone 5も利用しているが、縦長になったディスプレイがiPhoneの操作性を犠牲にしてしまったように感じる。筆者自身指が短いとは思わないのだが、iPhone 5の画面ロックを親指で解除し、そのまま左上にあるアイコンをタップしようとするとそこに親指が届かないのである。わずかに端末を握りなおせば良いだけなのだが、その“わずかな煩わしさ”が端末の印象をぐっと押し下げてしまっているように感じる。iPhone 4が発売開始されたときにアップルを取材した際、アップルの担当者は「他のスマートフォンがディスプレイの大型化に向かっている中で、アップルは理想的な操作性を追求し、あえて3、3GSのサイズ感を踏襲させた」と言っていた(であるのにiPhone 5は使い勝手を損ねてしまったのはどういうことか)。このアップルの考える、かつての理想的なサイズを踏襲しているのがGALAXY S III miniというわけだ。しかも、iPhone 3 / 3GSのような背面がラウンドした形状もなかなか良い感じだ。4インチであれば、ディスプレイの四隅まできちんと親指が届く。
《RBB TODAY》
特集
この記事の写真
/