「つながりやすさ」と「通信速度」の実感……MMD調査 | RBB TODAY

「つながりやすさ」と「通信速度」の実感……MMD調査

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携帯キャリアのネットワーク実感調査
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 昨今、携帯電話やモバイルの通信障害が発生すると、その影響は小さくない。モバイルが普及するにつれ、障害の影響も大きくなってきているわけだ。読者の記憶に新しい、大規模な通信障害もあるだろう。

 こうしてユーザーの間で「つながりやすさ」が注目されている状況で、すでに普段から携帯キャリア間各社は、通信速度や「つながりやすさ」を競っている。速度測定アプリなど使って通信速度を調査し、結果を公表している。

 いっぽう、こうした数値的なデータとは別に、ユーザーの「実感」としての「つながりやすさ」「通信速度」を調べた調査がある。 MMD研究所(モバイルマーケティングデータ研究所)によると、自身のスマートフォンが「つながりやすい」「通信が速い」と実感しているユーザーが多いのは、いずれもソフトバンクだという。

 MMD研究所では、ドコモ、au、ソフトバンクのスマートフォンユーザー各400人の計1200人を対象に、「携帯キャリアのネットワーク実感調査」を2013年4月1~4日に実施した。

 「つながりやすさ」では、ソフトバンク利用者の44.7%、au利用者の41.5%、ドコモ利用者の39.9%が「つながりやすい」と回答している。「通信速度」については、ソフトバンク利用者の44.1%、au利用者の43.1%、ドコモ利用者の35.8%が「通信速度が速い」と実感している。

 利用中のスマートフォン端末の満足度について5段階で質問したところ、「満足」と「やや満足」とを合わせて、3キャリア合計で62.4%が満足と回答している。キャリア別に見ると、ソフトバンクの71.3%、auの63.6%、ドコモの52.5%が満足と回答している。

 また、携帯キャリアに対する満足度については、auが49.3%、僅差でソフトバンクの48.5%、そしてドコモの45.3%となった。「満足度」や「実感」の尺度は人それぞれだが、ある程度のサンプル数から導き出された調査結果なので、目安にはなるだろう。

 同じ調査で6ヵ月前と比べての変化について調査したところ、どの携帯キャリア利用者も「つながりやすさ」「通信速度」の向上を実感している。その中でソフトバンクの利用者が、最もネットワーク改善の実感を持っている。今後も通信業界は「100Mサービス」、「LTE-Advanced」あるいは基地局の増設など、「高速化」や「つながりやすさ」の向上が進んでいくと予想される。

《高木啓》

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