ブロードバンド回線、FTTHは2012年3月末から154.8万件増……KDDIが好調
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2012年度は一部の事業者で高い伸びを示したものの、市場全体の純増数は、前年度の77%に鈍化している。スマートフォンおよび高速モバイル通信利用者の急拡大で、固定回線の需要が鈍りつつあると、同社では考察しており、各事業者は解約抑止に向けた取り組みや、新規需要の掘り起こしに動いているとした。
NTTは、2013年3月末の東西合計の加入件数が1,730万件で、シェアは合わせて72.6%(2012年3月末に比べ1.6ポイント減少)。NTT東日本は、2012年12月から新規申込ユーザー向け割引「思いっきり割」を開始したが、解約に歯止めがかからなかった。NTT西日本は、2012年10月に「フレッツ 光ネクスト スーパーハイスピードタイプ 隼」を開始し、1ギガサービスを既存100M/200Mサービスと同料金で提供するなどしたが、競争激化により2012年度の純増は33.9万件(前年度比49%減)となった。
一方KDDIグループは、2013年3月末287.0万件(シェア12.0%)で、2012年3月末から60.1万件(26.5%)の増加となった。固定ブロードバンド回線とスマートフォンの両契約による割引「auスマートバリュー」の好調により、新規ユーザー獲得と解約防止を一気に進めた。
そのほか関西地域を中心に展開するケイ・オプティコムは、堅調に契約数を伸ばし2013年3月末で139.6万件(シェア5.9%)。UCOMは、2013年3月末51.9万件と2012年3月末比1.8万件の純増だった。
ISP事業者のFTTHシェアでは、OCNが2位以下に大きく差をつけているものの、シェアを落とした。BIGLOBEは堅調に契約数を増やし、2位をキープ。Yahoo!BBは2012年3月末比29.4%の増加で、シェアも1.5ポイント増やし、3位に浮上した。
また2013年3月末時点のブロードバンド(FTTH、ADSL、CATV、LTE、BWAの合計)契約者数は5,967万件。回線種別比率では固定系(FTTH、ADSL、CATV)が57.5%、モバイル系(LTE、BWA)が42.5%で、モバイルブロードバンドが急激に増加している現状が明らかとなった。
《冨岡晶》
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