【NHK技研公開 2013】「バーチャルどーもくん」に触る……触覚・力覚提示技術
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NHK技術研究所では、2次元・3次元情報を触覚で提示する技術研究が行われているが、これはいわば「触るテレビ」を実現する技術と言えるだろう。まず、地図、イラスト、図面など2次元情報を触覚で伝える装置として、上下に摺動するドットが格子状に並べられたタッチパッドが展示されていた。このドットが2次元情報に合わせてパッド面に凹凸を構成する。視覚障碍者が指でパッドをさわると、そこに表示された図形を読み取ることができる。応用例とし、地震速報などを音声とともに、パッド上に表示された日本地図をさわると、その地域の震度をドットの振動の強さで表現するというデモが行われていた。利用者は、地震のあった地域と震度を感覚的に把握することができる。
もうひとつの展示は、5本足の蜘蛛のような装置で、「蜘蛛」の胴体に相当する部分に指を差し込む。この状態で指を動かすと、そこに物が存在するような触覚と力覚が指先にフィードバックされる。物体がある部分は指の動きが強制され、細かい凹凸も指の腹の5つのドットが表現してくれる。デモでは画面に表示された「どーもくん」の形指先に再現してくれるものだった。装置の中で指を動かすと「どーもくん」の歯のギザギザや目玉などに「触る」ことができる。
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