ソニー、患者の体内を3Dで見られる「ヘッドマウントイメージプロセッサユニット」発売
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今年に入って、医療機器メーカーから3D対応の内視鏡が市場に導入されている。精度の高い立体映像で術部(手術患部)を把握できるため、注目を集めている。本システムは、こういった内視鏡カメラにヘッドマウントイメージプロセッサユニットを接続し、プロセッサ内で画像反転や2画面表示といった映像制御や送り出しの調整などをリアルタイムに行ったうえで、ヘッドマウントモニターへ映像送出するシステムだ。
装着型モニターにHD有機ELパネルを採用したことで、高解像度・黒の高い再現性・優れた動画応答性・正確な色再現といった対象物の微細な映像表現を可能にしている。左目用と右目用に2枚のパネルを搭載し、左右それぞれに独立したHD映像を表示して3Dを実現しており、映像が二重に見える現象(クロストーク)がないという特徴を持っている。
また外付けモニターでなく、ヘッドマウントディスプレイ(HMD)型のモニターとしたことで、医師の姿勢と動きの自由度を高めた。2つの映像を同時に表示できる「ピクチャーインピクチャー機能」も搭載しており、たとえば内視鏡映像に加え、超音波内視鏡といったその他の画像情報などを同時に表示することも可能。映像を左右/上下に反転表示することもできる。
DVIやSDIなど、4つの入出力端子を搭載し、さまざまな内視鏡カメラからの映像信号に対応する。また入力した映像をそのまま出力可能なため(スルーアウト機能)、ヘッドマウントモニターで内視鏡映像を見ながら外部モニターにも同様の情報を表示し、複数の術者で共有するといった用途に対応できる。
《冨岡晶》
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