英王室ロイヤルベビー誕生に便乗したスパムメール攻撃が急拡大
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
これらのスパムメールは、「ScribbleLive」というリアルタイムの情報を提供する特定のプラットフォームから送信されたように装っていた。しかし本文は、虚偽の内容を含んでおり、ユーザが誤ってリンクをクリックすると、複数のWebサイトへと誘導されるという。これは「BlackHole Exploit kit(BHEK)」によるスパムメール攻撃の典型的な手口で、アクセス先のWebサイトからエクスプロイトコードが送り込まれることとなる。今回の場合、複数のWebサイトへの誘導を促すファイルは、トレンドマイクロの製品では「JS_OBFUSC.BEB」として検出されるとのこと。
トレンドマイクロによると、この複数のWebサイトへの誘導の末最終的にたどり着くWebサイトに、どの国からアクセスした検証した結果、米国、日本、そしてオーストラリアがその上位を占めていた。そして、公式発表から半日の間に、「ロイヤルベビー」に関連する脅威が急拡大されたことも確認されたとしている。
さらにトレンドラボは、本事例に関するスパムメール攻撃を継続して監視しており、7月25日、再びロイヤルベイビーの誕生に乗じたスパムメールを確認したとしている。このメールはCNNから送信されたように装っており、米国大統領が誕生記念として何を贈呈するか、といったニュース記事を含んでいた。
なお今回のBHEKによる攻撃は、ロイヤルベイビーだけに便乗して攻撃を仕掛けておらず、米国で11月に公開予定のSF映画「Ender's Game(邦題:エンダーのゲーム)」に関する議論に便乗したものも確認されている。
《冨岡晶》
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