外貨による資産運用の“気になる点”…調査結果
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ジャックス(東京都渋谷区)は、ネオマーケティングが運営するアンケート専門サイト「アイリサーチ」を利用し、「外貨預金の資産運用に関する調査」を行なった。アンケートでは外貨による資産運用の“気になる点”が浮き彫りになった。
アンケートによると、外貨による資産運用は多くの人が「円高」のタイミングで行ない、「為替変動リスク」に困惑を感じている。運用している通貨、興味のある通貨とも、米ドルがトップだ。運用については、リスクと難しさでネガティブなイメージを抱きがちということもわかった。日本初のマルチカレンシー(多通貨取り扱い)機能付きプリペイドカード『Gonna』といった、外貨預金を友好的に活用できるプリペイドカードも登場している。
まず、外貨で資産運用をするタイミングを聞いた。回答を見ると、「元手がある時に」と「円高の時に」と答えた人が多く、「変動がありそうな時に」や「なんとなく」を大きく上回っている。投資である以上、元手(元金)が必要なのは当然だが、タイミングとして「円高」を重視している。
では、外貨預金を使った資産運用で、何か困ったことや気がかりな点はあるのか。回答は上位から「為替の変動が読めない」、「リスクが高い」、「円に戻すタイミングが難しい、分からない」、「手数料が高い」、「自由に引き出しができない」となっている。外貨預金で資産運用をしている人は「為替変動リスク」に困っている。
「あなたが運用している外貨と、興味のある外貨をそれぞれ教えてください」と聞いた結果は「米ドル」が群を抜き、豪ドル、ユーロがそれを追う。インドネシアルピーとタイバーツは運用と興味の乖離が大く、興味を持たれているけれど運用はされていないわけだ。
そして「あなたの外貨預金による資産運用に対するイメージを教えてください」と聞いた。回答は「損をした時のリスクが大きそう(ハイリスク)」がトップで、「運用が難しそう」、「損をして口座に外貨が残ったままになりそう」と続く。いずれもネガティブな要素で、ポジティブに「もうけが大きそう(ハイリターン)」と回答した人は少数派だった。
外貨預金が為替相場などのリスクを抱えるのはしかたない。しかし、問題が仕組みや商品構造であれば改善できるはずだ。たとえば口座にある外貨をそのまま多通貨プリペイドカードにチャージし、外貨預金を活用する方法がある。たとえばジャックスが発行する多通貨プリペイドカード「Gonna」は、日本初のマルチカレンシー機能を搭載、1枚のプリペイドカードに5通貨(円、米ドル、ユーロ、豪ドル、英ポンド)をチャージできる。ウェブでチャージできるので、外貨が口座に眠ったままになることも減らせるだろう。
アンケート調査期間は9月6~9日の4日間、調査対象は外貨預金による資産運用の経験者または興味がある人で、日本に居住する30歳から59歳までの男女300名。
《高木啓》
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