東海道新幹線でチェック!新型iPhone、LTE接続エリアに大きな差
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まず、auは従来の2.1GHz帯に加え、いわゆるプラチナバンドと呼ばれる800MHz帯のLTE網がついにiPhoneに対応。LTE通信エリアが従来のiPhoneに比べ、一気に広がることになった。また、初のiPhone登場で注目を集めるドコモも、2.1GHz帯と800MHz帯の両方がLTEに対応している。
なお、ソフトバンクが、傘下となったWILLCOMから引き継いだTD-LTEは、残念ながら今回のiPhone 5s/5cにも対応しなかった。取得している900MHz帯のプラチナバンドも、現在はLTE網には利用されていない。その代わり買収したイー・モバイルの1.7GHz帯がLTE対応となっており、「ダブルLTE」として安定した高速通信が可能とうたっている。
それらを踏まえた上で、今回は東海道新幹線で東京=新大阪間の約515.4kmの間に、各キャリアのiPhoneがどのぐらいの区間でLTEに接続できるかを調べてみた。使用したのは各キャリアのiPhone 5c。10時19分に東京発のぞみ新幹線に乗り、画面上の接続回線表示を目視で確認。測定は三連休の初日となる9月21日(土)に行ったため、新横浜を過ぎたあたりで車内はほぼ満席となった。
■東海道のLTE接続はauが飛びぬけて安定
やはりプラチナバンドに対応したこともあってか、auのiPhone 5cが東海道では最も長い区間でLTEに接続できた。アンテナが3Gに変更されたのは、新横浜と名古屋間の1回のみ。それも3G接続だった時間はわずか19秒で、すぐに接続がLTEに切り替わった。また、アンテナ本数を見ていても、auはほぼ4本で安定。トンネル内なども含めて、2本以下になることはほぼ無く、LTE対応エリアの広さを実感できた。
一方、似たような周波数帯を持つLTE網を運用しているドコモだが、3Gへの切り替え回数は合計48回と、3キャリア中で最も多かった。特に、湯河原付近のトンネルが続く区間では、電波状況がかなり不安定となり、アンテナ本数は1~2本をキープ。安倍川から焼津間と豊橋周辺は比較的安定しており、トンネルを除けばほとんどLTEでの接続が途切れることは無かった。
ソフトバンクについては、3Gへの切り替え回数は29回と少なめだったものの、3G接続の累計時間が23分18秒と3キャリアで最も長い。その多くが新横浜から名古屋間を占めており、郊外でのLTE接続エリアに不安を残す結果となった。
東京~品川間については都心部で移動がわずか6分ということもあり、どのキャリアも連続してLTEに接続できている。ただ、同日の夜に帰りの新幹線でも接続回線をチェックしてみたが、3Gで接続する時間と回数が、どのキャリアとも朝より増えたように感じられた。時間帯による混み具合でもLTEに接続できる範囲は変わるようなので、あくまで参考値として考えてもらいたい。
《丸田》
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