【CEATEC 2013 Vol.18】20インチ4Kタブレット…パナソニック
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
タブレット自体は業務用のもので、OSはWindows8.1 Pro、第3世代のインテルCPU「Core i5-3437U」(1.9GHz)、グラフィックチップにNVIDIAのGeForce 745M、4GBメモリ、128GB SSDなどを搭載する。このクラス(20インチ)では世界最軽量(2.35kg)、最薄(15mm)を実現している。名前に“TOUGH”がつくように本体はかなり頑強だ。背面にグラスファイバーを採用し、高さ30cmから落下させても壊れない構造だ(液晶も割れない)。
このタブレットはコンシューマー向けというよりもニッチな法人向けの専門市場を狙っている。たとえば医療系のワークステーションとして利用し、電子カルテや複数の医療画像を同一画面で表示したり、チェックすることが可能だ。肺のレントゲン写真などは検診で査読できるレベルにクリアだ。タブレットであるため、あらゆる場所に持ち込める点も医療系に適している。インフォームドコンセントでは個室に入って医師が患者に説明するため役に立つだろう。
またコスメティック分野でのユニークな応用例もあった。デモンストレーションでは、4Kの高精細な大型画面とタッチパネルの操作によって、あたかも自分自身を見ているかのように自然なメイクシミュレーションを体験できる。体験者がタブレットの前に立つと、メイクが施された自身の顔が自動的に2パターンぶん表示されるようになっていて、その対比がとても面白かった。
このほか展示ブースでは、デジタルミュージアムの事例も紹介されていた。こちらも4Kの高解像度画質を如何なく発揮できる分野だ。見たい大きさに拡大・縮小したりすることで、本物の絵画に近い鑑賞が可能になる。たとえば油絵などは絵の具の盛り上がり具合や発色の良さが細微にわたり表現される。美術館では、所蔵作品を一度に展示することはできないが、デジタルアーカイブとして保存しておき、いつでもバーチャルなミュージアムを開けるだろう。
《井上猛雄》
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