30%以上も効率アップ!? 最新のワークスタイル“カフェワーカー” | RBB TODAY

30%以上も効率アップ!? 最新のワークスタイル“カフェワーカー”

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 電源や公衆無線LANを提供するカフェやファーストフード店が増加している。トレンド総研では「カフェなどの飲食店で、ノートパソコンやタブレット端末を利用して仕事することがある人」を、広く“カフェワーカー”と定義し、その実態をレポートしている。

■“カフェワーカー”は30%以上も効率アップ

 「所定の勤務先を持たず、カフェやクライアントのオフィスで仕事をする人」を指す“ノマドワーカー”が一時期注目を集めたが、“カフェワーカー”は、もう少しフランクなスタイルとなる。トレンド総研では、“カフェワーカー”に対し、アンケート調査を実施。調査期間は9月10日~13日で、20代~40代のビジネスマン(カフェなどの飲食店で、ノートパソコンやタブレット端末を利用して仕事した体験がある人)500名から回答を得た。

 まず、“カフェワーカー”たちが、カフェでどのような仕事を行っているか聞いた結果、上位3項目は、「メールの送受信」(86%)、「インターネットの閲覧」(70%)、「Excelでの作業」(63%)となった。カフェで仕事をする目的についても、自由回答形式で尋ねたところ、「時間を有効活用するため」「仕事の生産性を高める工夫として行っている」といった回答が多数あげられた。実際に、「カフェで仕事をすることにより、仕事の効率はどの程度向上すると思いますか?」と聞くと、「効率が下がる」あるいは「変わらない」とした人は3%にとどまり、大部分の人が「効率が上がる」と回答している。効率アップの体感値は平均で「33.4%」だった。

 “カフェワーカー”増加の背景には、4G LTEやWi-Fiなど、ここ数年での通信環境の充実があげられる。実際に、「カフェで仕事をする際、インターネットへの接続を行いますか?」と聞くと、「必ず接続する」という人は41% 。42%の人も「接続することが多い」と回答している。接続方法では「モバイルWi- Fiルータによるモバイルデータ通信」が最多で63%。以下、「カフェが提供するWi- Fiスポット」(45%)、「テザリングによるモバイルデータ通信」(37%)が続いた。

 次に「利用しているIT機器」についてたずねたところ、「ノートパソコン」を利用している人が91%であったのに対し、「タブレット端末」は58%。自身を「ノートパソコン派」と答えた人は73%にのぼり、「タブレット端末派」(27%)を大きく上回った。ただし、タブレット端末の導入の遅れによるところも大きく、本調査の対象者では、「仕事用のタブレット端末がある」61%に対し、「仕事用のノートパソコンがある」94%となっている。実際「カフェで仕事をする際に、タブレット端末を利用する」と答えた人の大部分は、ノートパソコンとタブレット端末を併用していた。

 それぞれの機器に対する悩みを聞くと、ノートパソコンに対する悩みについては、もっとも多かったのは「もっと軽いものが欲しい」(52%)という回答。一方のタブレット端末については、「入力しづらい」(50%)が最大の悩みとしてあげられた。さらにタブレット端末の悩みでは、2位~4位に「Excelが欲しい」(37%)、「Wordが欲しい」(32%)、「PowerPointが欲しい」(26%)が並び、「Microsoft Office」のソフトウェアを望む声が根強かった。

 ITジャーナリストの安蔵靖志氏は、“カフェワーカー”の最大のメリットは、外出先での移動時間の調整や隙間時間などを上手に活用できることをあげた。また昼食を食べながらなど、リフレッシュの効果も期待できるとしている。また利用機器を選ぶ際のポイントとして、「持ち運びやすさ」を最重要しつつ、「入力のしやすさ」や、Excel、Wordなどの「Microsoft Officeのソフトウェア」に対応した機種を選ぶのも1つの手だとした。

■“カフェワーカー”にお勧めの機種

 トレンド総研では、今回のアンケート調査、および安蔵氏への取材から、“カフェワーカー”にオススメのノートパソコン、タブレット端末を選出している。

 まず、ノートパソコン/タブレット端末の、両方のメリットを兼ね備えているのがマイクロソフト「Surface RT」。薄型で軽量なタブレット端末であるとともに、多くの“カフェワーカー”が希望している「Microsoft Office」がプレインストールされているのが大きな特長となっている。着脱可能なカバーは、取り付けるとキーボードに早代わりし、タイピングの操作性も高く、“カフェワーカー”には、嬉しいポイントが揃っている。9月25日に価格改定もあり、今まさに狙い目のタブレット端末だとしている。

 レノボのノートパソコン「IdeaPad Yoga 13」は、ディスプレイ部分が回転するコンバーチブルタイプ。さまざまな利用モードに対応し、「ラップトップ」で文書作成、インターネットの閲覧は「タブレット」で、といった使い方ができる。タブレット端末に比べると若干重めだが、用途の広さは魅力的だろう。

 パナソニック「TOUGHPAD」は、「持ち運びやすさ」というポイントより「頑丈さ」というポイントに焦点を当てた。落下を想定した設計は、他ブランドを寄せ付けない頑丈さを誇っており、外出時の落下リスクを限りなく減らしてくれる。水や埃にも強く、飲み物を扱うカフェにもぴったりだ。

 いずれの機種も特長がハッキリしているので、自分の“カフェワーカー”スタイルに合わせて機種選定するとよいだろう。

《冨岡晶》

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