【CEATEC 2013 Vol.22】日産の自動運転車が進化…デモ走行[動画]
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デモで使われる車両は「リーフ」をベースとしたもので、市街地走行を目的とする自動運転技術を搭載。センサーは、将来的な商品化を視野に入れてコストの安いものを利用しているという。NISSAN RESEARCH CENTER SILICON VALLEYの三田村健氏は「そのためセンサーは2種類だけ。まずカメラを使っているが、5台のうち4台はすでに商品として提供している“アラウンドビューモニター”のカメラだ。もう1つはリアビューミラーにカメラを付け、それら5台のカメラで周囲をセンシングしている。また5台のレーザースキャナーを有し、道路の周りの障害物やクルマの動きを捉えている。屋内だけでなく、外部でも地図があれば、GPSを使わずに自己位置が分かり、自動で動ける仕組みになっている」と説明する。
実際に、昨年までは車庫入れの自動化を実演していたが、今回のデモでは自動運転車(写真の白いクルマ)と、ドライバーが運転する車両(写真では青いクルマ)を同時に特設コースで走らせていた。米国で一般的な4wayストップを模した交差点で、自動運転車が停止線まで入って、周りにクルマがいるかどうかを検出。もし他のクルマがいる場合には、人工知能でどのクルマが一番先に入ってきたを判断し、その優先順位に従って走っていく形だ。
またクルマが路肩にいるシーンのデモでは、前にいる駐車車両を捉えて適切に減速し、前に車がないと判断したら駐車車両の追い越す。先月まで米カリフォルニアで開催されていたグローバルイベント・日産360においても同様のデモを行なっていたが、そのときは対向車が走ってくるシーンでのすれ違いを自動でクリアするものだった。三田氏は「シーンは限定されているが、昨年の駐車と比べると、よりダイナミックなクルマとのやり取りを含むデモになっている。その部分では昨年とはレベルが異なっている」と自信をみせた。
《井上猛雄》
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