この日は、虹色に光るホログラムのグラマラスな衣装でアコースティック・ギターを抱えた鬼束がピアニスト、ギタリストを率いた3人編成の「鬼束ちひろ & BILLYS SANDWITCHES」として登場。「Are you ready?」と観客に声をかけると、80'sニューウェイヴ・テイストなPOPチューン『あなたとSciencE』で華やかなステージの幕を開けた。
その後、「Do you remember this song? Moonlight」のMCを合図に彼女の代表曲『月光』のイントロが奏でられると会場は水を打ったように静まりかえる。客席には感極まり涙を浮かべる観客の姿も見られ、鬼束が観客に手をさしのべた後、両腕を振りあげ指揮を鼓舞してゆくと、フロア全体が大合唱となる感動的なシーンを迎えた。
客席から「かわいい!」「エロい!」「イケメン!」と声をかけられると「イケメン?どっちが?」と軽妙に応え、エンディングのロック・ナンバー『愛の台詞』へと突入。「生きてゆくの 迷える希望で」と一体となった観客に熱唱で力強いメッセージを届けた。終演後は名残惜しがる観客にステージ・ドリンクを振る舞うなど、バンド初ステージは彼女独特のやんちゃっぷりとユーモアあふれる圧巻のステージとなった。