【木暮祐一のモバイルウォッチ】第38回 Androidスマホのフラッグシップになるか?LG G2速攻レビュー | RBB TODAY

【木暮祐一のモバイルウォッチ】第38回 Androidスマホのフラッグシップになるか?LG G2速攻レビュー

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成人男性の手に馴染む最大サイズで、かつ最大級のディスプレイを備える「G2」。
成人男性の手に馴染む最大サイズで、かつ最大級のディスプレイを備える「G2」。 全 8 枚
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 様々なモバイル端末を業務や大学講義などにフル活用している筆者であるが、そろそろ手持ちメインのAndroidスマートフォンを最新モデルに刷新したく、国内外のメディアから情報収集を試みていた。そんな矢先に、IDCが8月7日に公表した2013年第2四半期(4~6月)の世界スマートフォン出荷シェアが目に留まった。端末メーカー別の出荷台数内訳を見ると、スマートフォン世界シェア1位はサムスン、そして2位アップルに続き、3位で追いかけるのがLGエレクトロニクス。このうち上位の2社は対前年同期比で引き続き出荷台数を伸ばしているものの勢いは鈍化している一方で、LGエレクトロニクスは対前年同期比108.6%増を達成。

 スマートフォンに限ったことではないが、好調な企業が送り出す製品は、そのものがエネルギッシュで魅力的なことが多い。ということでLGエレクトロニクスに着目し、今秋世界で発売開始された最新フラッグシップスマートフォン「G2」をセレクトすることにした。LGエレクトロニクスといえば日本ではNTTドコモがラインアップしているが、物欲が高まって日本でのG2発売を待てない筆者は海外で先行発売された端末の入手を試み、ようやく欧州版のG2を手にすることができたのでここでご紹介したい。

■使い勝手を犠牲にせずにディスプレイを最大化

 G2はCPUには2.26GHzクアッドコアのSnapdragon 800を採用、OSはAndroid 4.2.2、ディスプレイは5.2インチのフルHD IPS液晶を備える。スマートフォンとしては最大級サイズといえる5.2インチのフルHD液晶を装備しているのだが、ディスプレイの大型化によって片手での握りやすさを犠牲にしたのでは元も子もない。このG2の場合、ディスプレイサイズを最大限大型化する一方で、握りやすさを犠牲にしないための技術的努力が見逃せない。おそらく市販スマートフォンでは最も幅狭にしたと思われるベゼル(液晶左右と端末端との幅)はわずか2.65mm(約1インチ)。ディスプレイは大きいが、握った感じは実質的に日本で主流の5インチクラススマートフォンと変わらない感覚である。そして何より薄い。本体の厚さはわずか8.9ミリ。筆者は日頃スーツを着ることが多いが、スーツのシルエットを崩すことなく内ポケットに忍ばせることができる。これでいてバッテリー容量は3000mAhと大容量。

 さらに、外装がすっきり感じるのは、表側に見えるボタンが一切ないことだ。多くの端末が側面に備えている電源ボタンやボリューム調整ボタンは、このG2では背面に設置されている。じつはこのサイズのスマートフォンでは、側面にボタンがあっても指が届かなかったり、操作するために握り直すといったことがあった。G2では自然に指が届く位置として、端末背面中央上部に電源ボタンとボリューム調整ボタンを配置した。ちょうど人差し指が自然に触れるあたりだ。

 端末の質感も不満はない。とくにディスプレイのコーティング処理は非常に優れている。スマートフォンのディスプレイは指で操作するし、通話すれば肌の脂で汚れるものだ。しかしコーティング処理が優れているスマートフォンなら、布で拭えば簡単に皮脂が落ちる。じつはわざわざ拭わなくとも、スーツのポケットに入れて歩いているだけでディスプレイ表面が綺麗になってしまう。ポケットから取り出したときはピッカピカだ(笑)。端末ディスプレイのコーティング処理はこうしたところで品質を比較できる。
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《木暮祐一》

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