【ET2013 Vol.4】スマートウォッチに搭載? 血中濃度機能など | RBB TODAY

【ET2013 Vol.4】スマートウォッチに搭載? 血中濃度機能など

ブロードバンド テクノロジー
ワイヤレスヘルスケアソリューション「Health Hub」。スマートウォッチの新しいリファレンスモデルだ
ワイヤレスヘルスケアソリューション「Health Hub」。スマートウォッチの新しいリファレンスモデルだ 全 3 枚
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 ET2013=「Embedded Technology 2013/組込み総合技術展」に出展していた日本テキサス・インスツルメンツのブースでは、同社のデバイスを利用したさまざまな応用事例が紹介されていた。目を引いたいくつかのアプリケーションについて紹介しよう。

 まず、某社のスマートウォッチに搭載されるかもしれないワイヤレスヘルスケアソリューション「Health Hub」が目を引いた。これは、赤外線によって血中の酸素濃度を計測し、アナログデータをモニタリングできるスマートウォッチの新しいリファレンスモデルだ。

 このモデルは、アナログフロントエンド(AFE440)とUSBの通信を行なえるもので、超低消費電力の制御用16ビット・マイクロプロセッサ(MSP430)を採用し、全体の消費電力を抑えているという。現時点では、リファレンスモデルからUSB経由でデータを転送しているが、Bluetoothの機能もサポートしているため、認証さえ取ればスマートウォッチから無線でデータを飛ばすことも可能だ。

 スマートウォッチというと、すでにヘルスケア機能として加速度センサやジャイロによる歩数計は付いている。しかし、血中濃度の計測機能までは搭載されていない。将来的には、こうした機能も付きそうだが、その場合には計測部も一体化しなければならない。その際には、写真のような独立した計測部(指を挟む)ではなく、スマートウォッチの裏側に赤外線センサを取り付けて腕から計測することになるそうだ。

 もう1つ紹介したいのが、参考出展で紹介されていたユニークな釣りセンサだ。これはTIのパートナーであるLOSTEAKA(ロステーカ)のアンテナ内蔵型Bluetoothモジュール「Blue Tones3A」を応用したアプリケーション。TIのBluetoothデバイス 「CC2564YFVR」や低消費電力型マイクロプロセッサ「MSP430」などを利用している。

 魚が糸を引くと加速度センサが感知して、釣れたことをスマートフォンの音声とバイブレーションで知らせてくれる。趣味人の釣り人には、なかなか役に立ちそうなアプリケーションだろう。ほかにも同社では、このBluetoothモジュールをTI社製のロボット・EVALBOT型評価モジュールに搭載し、無線でスマートフォンからコントロールするデモも行なっていた。

テキサス・インスツルメンツ/ロステーカの釣りセンサ

《井上猛雄》

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