嗣永といえば、ツインテールにピンクの服装、「許してにゃん」のキメ台詞という強烈なぶりっこキャラで知られ、数多くのバラエティ番組に出演。レギュラー番組こそないものの、11月下旬だけでも「ロンドンハーツ」(テレビ朝日系)、「今、この顔がスゴい!」(TBS系)、「マサカメTV」(NHK)、「タカアンドトシ&茂木健一郎の もしものドッキリで脳みそをダマしちゃうぞ!!SP」(テレビ朝日系)などに登場している。
バラエティという土俵で共に闘う嗣永と指原だが、2人の芸風は大きく異なる。指原は、男性スキャンダルを逆手にとったぶっちゃけ話や毒舌、目上にも斬り込んでいく姿勢がウリ。騒動を起こすことも珍しくなく、“炎上アイドル”と表されることも多い。
一方、嗣永は、人をイラッとさせる“イラドル”と称されようが、ぶりっこキャラを一貫。そういったわかりやすいキャラクターや下ネタを口にしないスタイルといった、“ザ・アイドル”を職人的に演じる一方で、普段は大学へ通い、教員免許取得のために小学校で教育実習を行うなど、才媛としての意外な一面も知られている。そういった点が評価されているのだろうか、「天才テレビくん」(NHK教育)「ポケモンゲットTV」(テレビ東京)など子供向け番組にも多々出演している。
バラドルとして並べられがちな嗣永と指原だが、かたや“ファミリー向け”のぶりっこトーク、かたや“大人向き”の炎上トークと、それぞれの対象層は重なっていないようだ。むしろ指原とスタイルが似ているのは、お騒がせアイドルであるアイドリング!!!・菊地亜美だろう。
バラエティ等で見せるキャラとは異なり、アイドルという華やかな世界に流されず、堅実で控え目な嗣永の“さとり”的側面はかねてよりファンの間では知られていた。今回、新聞社発行のニュース誌で改めてフィーチャーされたことで、ファンからは、「『AERA』掲載で、より幅広い世代に認知された」「『AERA』掲載は業界へのアピールに役立つはず」と、さらなる飛躍へ期待を寄せられているが、果たして---。