NICT、テレビ放送帯のホワイトスペースでLTEを利用できるシステムを開発
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今回開発されたシステムは、基地局と端末アダプタから構成されており、LTEシステムの管理装置 (EPC: Evolved Packet Core)に接続される。このEPCに、2GHz帯で運用されている他のLTE基地局を接続することで、EPCによる同時制御が可能となる。複数の周波数帯間をシームレスに切り替えて通信トラフィックをオフロードさせるなど、周波数資源の有効利用と周波数特性に応じた柔軟な通信が可能。
通信帯域幅は、テレビチャンネルの1チャンネル分(6MHz)に収まる5MHzの他、連続する数チャンネルを同時に用いて10MHzや20MHzでも運用できる。運用周波数は手動による設定ができる他、基地局がホワイトスペースデータベースに接続して、利用可能チャンネルを取得し、自動的に設定することもできる。また全二重通信方式を、周波数分割複信(FDD)と時分割複信(TDD)から選択することもできる。
今後NICTでは、評価実験を通じ、本端末を用いて伝搬特性や通信性能を測定し、技術基準および制度設計に資する情報として提供していく予定。
《冨岡晶》
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