地球最低気温が更新、南極でマイナス93.2度
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
従来の記録は、1983年7月21日に東南極のボストーク研究基地で観測されたマイナス89.2度だった。ちなみに二酸化炭素は、今回の観測地点では摂氏マイナス78.5度でドライアイスと化す。また気象庁によると、日本国内の最低気温の記録は、1902年1月25日に北海道の旭川で観測された摂氏マイナス41度だ。
NSIDCの科学者、テッド・スカンボスは、「このような状況での呼吸は痛みを伴う。喉や肺を凍らせないように注しなければならない」と語る。
カンボスによると最低気温の観測地点は窪地になっているという。低温の空気は重いので低地に集まる。風、湿度、積雪、日照などの条件が重なって今回の記録になったとスカンボスは説明する。「晴天時、積雪の表面に冷たい空気が発生する。冷たい空気は上にある空気より密度が高いために、低いところへ流れ出す。周囲の冷たい空気は近くの窪地に集まって、さらに冷える」。
なお「東南極」は、東半球にある南極をさす。
《高木啓》
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