住宅も地震に疲れていた……「ゆれ疲れ」に関する調査
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調査期間は11月25日~12月2日で、約150万人の自社モニター会員を活用し、新築の戸建住宅を購入したいと思っている、全国20~50代男女計1,000名から回答を得た。
まず、新築の戸建て購入にあたって、「価格」「間取り」「耐震性」「デザイン」「建設会社の信頼力」「立地」「省エネ」の各項目でなにを優先するかを聞いたところ、「価格」「間取り」という基礎的な事項に次いで、「耐震性」が重視されていることが明らかとなった。「デザイン」や「省エネ」を上回っており、地震に関する関心度の高さが伺える。
次に、「現在住んでいる家で、繰り返しの地震を受けることで耐震性に不安を感じるか」と質問したところ、84.4%と高い数値を示した。一方で、「ゆれ疲れ(住宅の耐震性低下)」が発生することを知らなかった人は49%、考えてもなかった人は18.4%と一定数が存在した。「家で地震対策をしている人」は21.2%。その内容については「家具の固定」が49.5%、「耐震性の強い住宅を購入している」が15.5%だった。
大和ハウス工業 総合技術研究所 建築技術研究室 住宅工法開発グループ グループ長の山内正康氏は「住宅は大きな地震を繰り返し受けると、当初設計した耐震性能が少しずつ落ちていき、ダメージが蓄積していきます。最悪の場合、再び大きな地震に見舞われると倒壊にいたる危険性もあります。過去20年間に震度7クラスの巨大地震は3回発生しております。こういった事実を鑑みますと、今後は繰り返しの地震に対する性能まで視野に入れた耐震技術の開発が求められると思います」とのコメントを寄せている。
《冨岡晶》
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