影響高いセキュリティ事案、2013年は「不正送金」「改ざん」「偽ソフト」「ワンクリ詐欺アプリ」
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
具体的には「インターネットバンキング利用者を狙った不正送金」「過去の流行時の約2倍の件数に上るウェブ改ざん」「偽の警告画面を表示させ有償版の購入を促し、クレジットカード番号を入力させる“偽セキュリティソフト”などの手口」「従来の対策では見抜くことが難しい、スマートフォンのワンクリック請求アプリ」の4つ。
とくに、不正送金、偽セキュリティソフト、ワンクリック請求アプリの3つは、2013年に入りさらに手口が、深化・巧妙化しているという。不正送金については、2013年4月ごろから、ウェブメールサービスのログイン情報を盗み取る機能を有したウイルスを用いて、銀行から利用者宛にメールで送信されたワンタイムパスワードを盗み、本人に成りすまして不正に送金するという新手口が現れている。ランサムウェアに関する相談も、2013年8月になって再び寄せられるようになり、2013年1年間の件数は22件となっている。
IPAでは、「セキュリティソフトを導入し、ウイルス定義ファイルを常に最新に保つ」「パソコンやスマートフォンのOS(オペレーティングシステム)やアプリケーションソフトを最新版に更新する」「年に一度は、普段使用しているメーカー以外の無料ツールでウイルスチェックを行う」といった、基本的な対策を漏れなく行うよう推奨している。さらに、日頃から用心するべきこととして、「出所が不明なファイルをダウンロードしたり、ファイルを開いたりしない」「安易にURLリンクを開かない」「重要なデータをバックアップする」ことも掲げている。
《冨岡晶》
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