『ふしぎ遊戯』漫画家、「週刊少年サンデー」担当とのトラブルで廃業考えていた | RBB TODAY

『ふしぎ遊戯』漫画家、「週刊少年サンデー」担当とのトラブルで廃業考えていた

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 『ふしぎ遊戯』『妖しのセレス』などで知られる漫画家・渡瀬悠宇さんが22日、担当編集とのやり取りのストレスで一時は廃業を考えたことをブログで明かした。

 渡瀬さんは2008年に「週刊少年サンデー」(小学館)で『アラタカンガタリ~革神語~』を連載開始。しかし2013年、同作品はまだ連載中かつ単行本が既に発売されているにも関わらず、大幅加筆修正を加えたリマスター版の刊行が始まり、ファンたちは首をひねっていた。

 リマスター版3巻の作業中だという渡瀬さんは、「描き直さなきゃいけないとこが多すぎなのです!」と悲鳴を上げている。絵だけでなく内容にもかなりの修正を加えており、アシスタントからは「渡瀬さんのプロットが(連載)当時からあったのに、いったいどうして違う話になったんですか!?」と言われているそうだ。

 渡瀬さんは大幅修正の理由を、当時の担当“Iさん”と作品への考え方が違うせいで、物語の序盤は自分の納得いかない出来になっていたからだと説明している。“Iさん”とのやり取りについても詳しく語っているが、“Iさん”は自分の意見を押し通すタイプのわりには指示した内容を忘れがちだったという。渡瀬さんは、一時はストレスで体調を崩し、廃業を考えていたと告白している。

 現在担当は“Iさん”から別の人物に変わり、理不尽な変更はなくなったそう。同作品について「読者さんのためにと言いながらなんとか言われた通りに話をまとめて破綻を凌いでしまった、私の恥です」とファンに謝罪し、名誉挽回のためにリマスター版の作業を頑張ると宣言した。なお、翌23日のブログで「怒ってるのではなく、沢山の人にリマスター版を読んで貰いたいという切なる願いであります…」と告発の真意をつづっている。

 裏事情を知り、ファンたちは「らしくない作品だと思っていたがこれは仕方ない」と同情を示している。「Iさん側の声がない以上、漫画家側の話だけで判断するのはフェアじゃない」という冷静な意見もあるが、原稿紛失などのトラブルが話題になった「週刊少年サンデー」での出来事なだけに「納得」という声もあるようだ。

《原田》

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