NTT、大災害時に通信を即時回復する“ICTアタッシュケース”開発……ICTカー開発の延長で
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ICTカーは、小型交換機(IP-PBX)と、太陽光パネルやバッテリーを備えた複数の自立型Wi-Fiアクセスポイントを搭載した、バンタイプの自動車。半径500mエリア内のスポットを短時間にWi-Fiエリア化できる。あらかじめ備えたガソリン燃料で、最大5日間程度の運用ができる。
通信キャリアに関係なく、自身のスマートフォン、いつもの電話番号のままで、Wi-Fiエリア内にいる相手との通話が可能となる。また、光回線や衛星回線を通してICTカーを広域網に接続することで、被災地の外側にいる相手との通話やインターネットの利用も可能。
ICTカーは「被災者データ収集システム」も搭載しており、顔写真と免許証や学生証などに書かれた情報(氏名・住所・性別・年齢など)をタブレット端末のカメラ機能を活用して撮影し、システムに登録することで、簡単即時に被災者情報のデータベース構築も行える。
なお、即時通信回復機能については、提供機能を絞り込むことで可搬性を高めた「アタッシュケース型ICT BOX」も合わせて開発された。交換機能を有するパソコン、バッテリー、Wi-Fiアクセスポイントを搭載し、被災地に持ち込むことで、即座に周辺の通話手段を提供できる。
今後は実証実験などを経たのち、1~2年以内に、NTTグループ各社や地方公共団体などへの導入を目指す。また、昨年台風により被害を受けたフィリピンから、ICTカーの要請を受けているため、総務省をはじめとした関係機関と対応に向けた検討を進める。
《冨岡晶》
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