【インタビュー】ソフトバンク新料金プラン その狙い、メリットを聞く……VoLTE時代を見据えて?
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音声もパケットもそれほど多くない人向けです。単純に料金を安くしたいというニーズにも応えられると思います。
――逆にLプラン(音声:5分以内/月1000回、パケット:15GB、9980円)は、高く感じる人も多いのではないかと思います。このプランはどのような人にメリットがありますか。
現状の契約で15GB使うとなると、5700円の上限に対して、2500円ずつの超過料金4回分が加算されることになり、合計で15700円となってしまいます。この条件を考えると15GBまでが担保された上、通話かけ放題も付いて1万円以下ということで、決して高いとはいえないと思います。
――今回の新料金プランが実施されても既存のプランは残りますか。
はい。既存プランとは当面併売する形になります。
――その場合、ソフトバンクとして新しいプランに積極的にシフトさせるような考えはありますか。
個別のキャンペーンなどは通常どおり計画していきますが、シフトさせるというより、いくつか選択肢を提供しておいて、あとはユーザーが自然に使いやすいものを選んでくれると思っています。過去にホワイトプランと併売して、オレンジプラン、ブループランという、競合キャリアに対抗した料金プランを設定しましたが、現在ほとんどのユーザーがホワイトプランを選択しています。同じように、通話もパケットも気軽に使える定額セットが当たり前になれば、このようなプランに落ち着くのではないでしょうか。
――グローバルを含めて、今後のスマートフォンの料金プランはどのような流れになるとみていますか。
アメリカでは音声通話は定額でかけ放題、パケットは従量課金(利用量に応じた定額)という形が一般的になってきています。韓国でも音声かけ放題という環境が整ってきており、パケットについては従量制と帯域制限との組み合わせを試行錯誤している段階といえると思います。通信事業者の置かれている状況は、国内も海外もそれほど変わらないと思いますので、この流れは日本にも来ると思っています。
――
昨今の携帯電話の通信業界では、LTE、LTE-Advanced時代への課題として世界中の通信キャリアの頭を悩ませている問題に、ごく一部のユーザーがトラフィックを占拠しているというものがある。インタビューの最後にもあるように、データ通信の帯域制限や実質的な従量課金への移行は、グローバルな通信キャリアにとっては急務であり避けられない話題だといえる。この状況は国内通信キャリアもそれほど変わらないはずだ。
3キャリアとも現在のパケット料金プランは、高速通信ができるのは7GBまで、それを超えて高速通信をしたい場合は追加で料金を支払う必要があるというのが基本だ。今回の新料金プランは、高速通信ができる容量が2GB、7GB、15GBと3つに分かれており、これまで画一的に月7GBという同じ枠に入れていたことを考えると、ユーザーにとって魅力的な選択肢が出来たこととなる。
今回のパックプランは、データ通信のトラフィックの増大と、キャリアを問わない無料通話のニーズという2つの問題に対してユーザーにソフトバンクの意思を示したと言えるだろう。VoLTEがサービスインすると言われる今年は、通信速度や端末だけでなく、通話や音声を含めた料金プランの変化にも注目だ。
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