スマホの充電端子が溶けて焼け焦げることも……国民生活センターが注意呼びかけ
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それによると、「PIO-NET」(全国消費生活情報ネットワーク・システム)に寄せられた「スマートフォンの充電端子の焼損や本体の発熱等」に関する相談は、2009年度は2件だったが、2012年度は523件と急増。「充電中に充電端子が熱くなった」「使用中、本体が熱くなり、フリーズしてしまう」「バッテリーが熱くなってしまう」などの相談が累計で1032件寄せられている。そのうち、「やけどした」「やけどしそうになった」など危害・危険情報も268件含まれていた。
危害・危険情報268件について、発熱や焼損した状況を調べたところ、「充電中に充電端子が発熱したり焼損した」という事例が65件、「充電中や使用中に本体が発熱した」という事例は165件だった。65件のうち、スマートフォンを置いていたテーブルや布団などといった周辺物に焼損が及んだ事例23件(35.4%)も含まれている。手指をやけどしたなどの申し出は11件(16.9%)だった。
具体的には「充電端子とスマートフォンが溶け、布団も焦げた」「充電端子からケーブルを抜く際に、発熱した端子に触れやけどを負った」「充電端子が溶けて焼け焦げたようになった」「就寝中に本体に触れ低温やけどを負った」「通話中に本体が熱くなり、頬に軽い低温やけどを負った」といった事例が紹介されている。
なお、消費生活センター等からの依頼に基づいて商品テストを行った事例では、充電の際の充電端子の破損や異物の混入が一因である可能性が考えられ、これらの状態を想定したテストで、充電端子の温度が上昇することが確認されている。これを受け同センターでは「スマートフォンを充電する際は、毎回充電端子の取り扱いに注意する」「異常を感じた場合は直ちに充電を中止する」「長時間肌に密着させない」などを、消費者に呼びかけている。また事業者側にも対策を呼びかけている。
《冨岡晶》
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