【MWC 2014 Vol.23】”Xperia”に4K動画撮影対応のフラグシップ「Z2」登場……新カメラアプリも追加
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進化したカメラ機能や音楽再生機能を特徴とするXperiaシリーズの新フラグシップ。ヨーロッパ各地域では3月以降に発売予定とアナウンスされた。日本での展開については明らかにされなかったが、Xperiaシリーズの正統フラグシップモデルとしての国内展開も当然期待できるだろう。
本体のディスプレイは5.2インチと、Z1からややサイズアップしたフルHD液晶を採用。ソニーの超解像技術「X-Reality for mobile」や「トリルミナスディスプレイ for mobile」のほか、バックライトLEDを改良した新技術「LiveColour LED」の採用により表示できる色域を拡大。「Xperia史上、最も鮮やかなディスプレイ」をうたう。
デザインはZ1やZ1fから大きな変更はなく、サイドのフレームはアルミ素材、背面はガラスパネルを採用。「オムニバランスデザイン」も踏襲されている。本体の横幅が73.3mmとZ1よりも僅かに狭くなってホールド感がアップした。厚みは8.2mm。質量は163g。カラーバリエーションはブラック/ホワイト/パープルの3色。本体はIPX5/IPX8相当の防水設計。防塵設計はIPX5相当。
OSにはAndroid 4.4、CPUにはクアルコム「Snapdragon 801」シリーズの2.3GHzクアッドコアプロセッサーが搭載された。メインメモリーは、Z1の2GBからZ2では3GBにアップ。内蔵メモリーは16GBで、microSDカードが増設できる。バッテリーはZ1の3,000mAhから3,200mAhに容量を増やした。NFCやMiracastにも対応する。
カメラは有効画素数が約2070万画素のソニー製1/2.3型CMOSセンサー「Exmor RS for mobile」を搭載。ソニーGレンズの明るさはF2.0、広角27mm。画像処理エンジンには「BIONZ for mobile」を搭載する。「プレミアムおまかせオート」により、手軽に高精細な静止画が撮れるほか、電子手ブレ補正「SteadyShot」やNR処理機能も搭載した。
新たにメインカメラで4K動画が撮影できるようになり、撮影した4K動画をMHL経由で4Kテレビに出力表示ができる。撮影した動画の一部をピンチ操作でズームインできる機能も設けた。
Xperia Z1/Z1fにも搭載された「タイムシフト連写」「Social live」「Info-eye」など、ソニーオリジナルのカメラアプリも拡充された。「Timeshift video」は120fps/720pのハイフレームレート撮影動画を、本体ディスプレイ上でスローモーション再生して楽しめるアプリ。スロー再生したい箇所をタイムラインのシークエンスバーで選びながら再生できる。「Creative effect」は撮影した動画にフィルターをかけられるアプリ。動画を撮影しながらエフェクトを選ぶこともできる。
被写体にCGを写し込める「ARエフェクト」は静止画だけでなく、本機から動画にも対応した。恐竜や深海魚のCGを動画を撮りこみながら、同時に効果音も追加することができる。「Movie Creator」は動画のシェアを手軽に楽しむためのアプリ。本体上で動画のトリミングして、スローモーションなどのエフェクトをかけてSNSや動画共有サイトにアップできる。
静止画系では撮影後の静止画に一眼レフカメラで撮った写真のような”ボケ味”が加えられる「Background Defocus」アプリも加わった。なおフロントカメラも2.2メガのExmor Rセンサーを搭載し、フルHD 1080pのビデオ通話も対応する。
音楽再生は専用イヤホン「MDR-NC31EM」との組み合わせで、外部騒音を98%カットできるデジタルノイズキャンセリング機能を新たに搭載。「WALKMAN」アプリでCDの音質を超える最大96kHz/24bitのハイレゾオーディオファイルの再生にも対応した。ソニーおすすめの音質に調節されたイコライザーのプリセット「ClearAudio+」や、バーチャルサラウンド機能「VPT」なども設ける。
スピーカーはダクトを本体フロントパネルに、正面に向けて配置することでより迫力のあるサウンド再生を実現。内蔵スピーカーでサラウンドが楽しめる「S-Force Front Surround」機能も搭載する。
《山本 敦》
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