ブラピ、ノミネートならずとも初オスカー受賞有力なワケ
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映画ファンならご存知かもしれないが、アカデミー賞作品賞において、授賞式でオスカー像を受け取るのは受賞作のプロデューサー。今回、ピット個人はノミネートされていないが作品賞授賞が有力視されている『それでも夜は明ける』のプロデューサーとして、壇上にあがる可能性は大いにあるというわけだ。
ピットは過去に4度アカデミー賞にノミネート。『12モンキーズ』では助演男優賞、『ベンジャミン・バトン 数奇な人生』で主演男優賞、そしてプロデューサーに名を連ねた『マネー・ボール』と今回の『それでも夜は明ける』は作品賞にノミネートを果たしたが、受賞はまだ無い。本作は、前哨戦とされるゴールデン・グローブ賞ですでに作品賞(ドラマ部門)を受賞している。
2002年には元妻のジェニファー・アニストンらと映画制作会社「Plan B Entertainment」を設立(現在はピットひとりで所有)。『ディパーテッド』や『キック・アス』のように製作だけに関わることもあれば、『ジャッキー・コーガン』や『ワールド・ウォーZ』そして『それでも夜は明ける』のように、出演兼製作を担っている作品も多数ある。
同作の監督、スティーヴ・マックィーンは「ブラッドが参加しなかったら、この映画は製作されなかったと思う」と語る。「彼はプロデューサーとして、全力で僕たちを支援してくれたし、俳優としては、数分登場しただけで誰よりも多くのことを伝えることができるから、本作では(主人公の)ソロモンにとって重要な役を演じてもらった」。そして「この映画を作るために製作費を集めるのに、とても役立った」と付け加える。
日本では俳優業に専念する俳優がほとんどだが、ハリウッドでは俳優業だけでなく、製作も手がけることは珍しくない。2013年『アルゴ』でオスカー像を手にしたベン・アフレックは、出演・監督・製作を担当。本年度の作品賞・主演男優賞ほかノミネートされている『ウルフ・オブ・ウォールストリート』のレオナルド・ディカプリオも主演と製作を兼任している。ほかにもジョージ・クリーニー、ジョニー・デップ、ブラッドリー・クーパー、ブルース・ウィリス、ジェラルド・バトラーなど、プロデューサーとして活躍している有名俳優は多い。
『それでも夜は明ける』は3月7日TOHOシネマズみゆき座ほか全国順次公開。
《RBB TODAY》
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