様々なSNSが台頭する中、「ブログ」が「グルーピング」で活性化
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トレンドに詳しい商品ジャーナリスト・北村森氏に近年の「ブログ活用トレンド」について尋ねたトレンド総研のレポートによると、ブログはTwitterやFacebookなどの文字数が限られた、あるいは文字数が短い方が好まれるツールと異なり、“時間を確保してじっくりと文章を綴る”のに適したツールであるため、書き手と読み手が意見や想いを共有しやすく、「コミュニケーションツール」として非常に有効に働くという利点を持つという。
そして、コミュニケーションを目的としてブログが活用されるようになってくると、話題が合う者同士がつながり出し、必然的に同じ属性が集まる「グルーピング」現象が生じるのだそうだ。特にブログは、テーマや内容によって、書き手がどのような環境にいて、どのような考えの持ち主なのかが推測しやすいため、匿名・実名にかかわらず、同じ属性の人間がつながりやすいメディアなのだという。
メディア総研が10代~60代のブロガー男女500名を対象に実施した調査では、「読者とのコミュニケーションは、ブログを続ける上で楽しみの1つだと思う」と答えたのは全体の86%にのぼり、実際にブログを通じて読者とコミュニケーションをとっている人は「よくある」(21%)と「たまにある」(54%)をあわせて75%にのぼっている。そして、「自分と同じ属性」の人のブログを閲覧している人は58%。「閲覧しているブログに対して、コメントをしたことがある」人は72%にのぼったほか、「閲覧しているブログに対して、もっと気軽にコメントを送りたいと思う」人は58%と約6割に。読み手・書き手のコミュニケーションをもっと活発化したいというニーズを持つブロガーも少なくないようだ。
こうしたニーズを背景として、最近では「女子中高生向け」、「ママ向け」、「中高年向け」など、同じ属性のブロガー同士を集めた「グルーピング型」のブログサービスがぞくぞく登場している。例えば、女子中高生を対象にした「Candy」や、育児中の女性たち向けの「Ameba ママブロ」、中高年のための趣味交流サイト「趣味人倶楽部(しゅみーとくらぶ)」などだ。
“自分と近しい相手とつながりたい”というニーズをかなえる「グルーピング型」のブログサービスが人気を集めることで、ブログの活用法は今後さらに幅広いものになっていきそうだ。
《花》
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