フジ月9新作は“キュンキュン”無し! 裏社会描く「極悪がんぼ」に出演者も驚き
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フジテレビ系の月9ドラマといえば、かつての“トレンディードラマ”に代表されるラブストーリーのイメージが強いが、今作はなんと裏社会を鋭く描く、深みのある人間ドラマ。広島の古い方言で「乱暴者」や「やんちゃ」「悪いやつ」を意味するタイトルの「がんぼ」が示すように、エッジが効いてギラギラ・ハラハラする作品となりそうだ。
累計168万部を売り上げた原作コミック「極悪がんぼ」(講談社)では広島が舞台で、主人公は、神崎守(かんざきまもる)という男性だが、今回のドラマでは、原作の世界観を残しながら、架空の金暮市(かねくれし)を舞台に、女性主人公・神崎薫(かんざきかおる)に設定を変更。その神崎薫を演じるのが、NHK連続テレビ小説「カーネーション」でブレイクした尾野真千子。今回、フジテレビ連続ドラマでは初の単独主演、しかも月9初主演となる。
神崎薫は、一筋縄ではいかない他人のもめごとや争いごとなど、最悪なトラブルに対処していく役どころ。幼い頃から貧乏で、中学卒業後は働きながら節約を重ね、やっと貯金が100万円貯まるも、人助けの気持ちから同僚に100万円を貸したことが発端で多額の借金を背負わされて、再び人生のどん底に。そんな折、「小清水経営コンサルタント」のメンバーと知り合い、踏み入れた裏社会で懸命にもがきながら持ち前の負けん気根性で這い上がる姿を描く。
神崎薫を取り巻く共演者たちも迫力ある俳優陣が顔をそろえた。元警察庁の官僚で、小清水経営コンサルタントのナンバー2、冷静沈着な策士・冬月啓(ふゆつきひらく)に椎名桔平。小清水経営コンサルタントの所員で、短気でけんかっ早い武闘派だが、情に厚く、涙もろい、次第に薫に理解を示していく夏目大作(なつめだいさく)に竹内力。小清水経営コンサルタントの所長で、決して表には出ず、政財界を裏から支えているフィクサー。薫に出会い、理解を示すふりをしてスカウトした小清水 元(こしみずげん)に小林薫。小清水経営コンサルタントのベテラン所員で、カネにがめつく、だまされたと分かれば依頼人だろうが容赦なく型にはめる、「人はカネでしかつながっていない」と信じている金子千秋(かねこちあき)に三浦友和。そのほか、宇梶剛士や板尾創路、仲里依紗、三浦翔平など実力派俳優たちが決定している。
ストーリーのみならずキャスト陣までも、これまでの月9イメージを覆す同ドラマに、出演者たちも「“月9で本当にこの作品をやるの?”というのが最初の印象でした」(椎名桔平)、「月9で、この強烈な内容をやることに驚きです」(三浦友和)、「いわゆる月9とは思えない、とても挑戦的な作品に参加出来ることにワクワクしています」(竹内力)と、驚きと期待のこもったコメントを寄せている。月9の新たな道を切り開くチャレンジともいえる今作が、果たして凶と出るのか吉と出るのか――注目される。
「極悪がんぼ」は4月スタート。毎週月曜午後9時~9時54分放送。
《花》
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