消費増税前の「買いだめ・まとめ買い」……注目は「金麦」「カップヌードル」などの“定番商品” | RBB TODAY

消費増税前の「買いだめ・まとめ買い」……注目は「金麦」「カップヌードル」などの“定番商品”

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消費増税前に、買いだめ・まとめ買いをしようと思いますか?
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 4月の消費増税まで1ヶ月を切り、各業界で「買いだめ・まとめ買い」などの駆け込み需要が膨らんでいる。トレンド総研は3月4日、「消費増税前の買いだめ・まとめ買い」をテーマとした調査結果を発表した。

■主婦の6割が「買いだめ・まとめ買い」予定

 調査期間は1月30日~31日で、事前調査で、「自分はとても“買い物上手”である」と回答した30~49歳の主婦500名から回答を得た。

 まず、「消費増税前に、買いだめ・まとめ買いをしようと思いますか?」という質問をしたところ、「しようと思う」が61%で大多数となった。「すでにした」も3%存在している。「買いだめ・まとめ買い」の商品としては、「トイレタリー・バス用品」65%、「保存食品・冷凍食品」57%、「調味料」56%、「化粧品」49%、「お酒(ビール・発泡酒・新ジャンル)」43%が上位となった。

 具体的な商品名では、「トイレタリー・バス用品」では、「エリエール」「ネピア」などのトイレットペーパー・ティッシュペーパー類があがった。「保存食品・冷凍食品」では「ニチレイの冷凍食品」「日清 カップヌードル」が、「お酒(ビール・発泡酒・新ジャンル)」では『サントリー 金麦』がとくに多く、全ジャンルにおいて“定番ブランド”が支持されていた。「買いだめ・まとめ買い」をする際に商品を選ぶポイントでは、「いつも購入している商品」が最も多く89%となったほか、「定番(定評のある)商品」も40%となり、「セールをしている商品」37%を上回っている。やはり大量買いのため、価格より定番商品であることを優先していることが伺える。

 また、失敗しない「買いだめ・まとめ買い」のコツについて聞いたところ、「いつも購入している商品を買うこと」が最も多く64%で、「家での消費量を把握すること」53%、「賞味期限・消費期限をチェックすること」49%などを上回った。消費増税前の「買いだめ・まとめ買い」のメリットとしては、「消費増税分(3%)を節約できる」78%のほか、「まとめ買い用セット商品やセールなどでお得な買い物ができる」36%、「買い物に行く回数が減るので、余計な買い物をしなくてすむ」27%などもあがっている。

■企業側は取り組みを強化

 「買いだめ・まとめ買い」需要をみこし、各企業も取り組みを強化しているという。

 たとえば、ビール系飲料カテゴリにおいて、「まとめ買い・買いだめ」する予定のブランド1位となった『サントリー 金麦』。サントリー酒類では、2014年1~3月の生産計画を対前年で1割増強。さらに、2014年3月18日から、金麦ケースに対して江崎グリコ『2段熟カレー<中辛>4皿分』(1ケースに2個、2ケースに5個)を内包した商品も特別発売する。定番ブランドの「2段熟カレー」とセット販売をすることで、3月下旬の「買いだめ・まとめ買い」の促進をはかっている。

 一方大手流通のダイエーでは、同社グループ285店舗にて、日用消耗品を中心としたセール「増税前 まとめて買えばお買い得!!」を2月15日から3月下旬まで毎週実施。「カウンセリング化粧品 厳選商品」をメーカー希望小売税込価格の30%OFFで販売するとともに、ポイントを通常の10倍付与。このほか、「キャットフード・猫砂」の購入者には通常の20倍、「大人用紙おむつ」の購入者には通常の10倍のポイントを付与するなどのセールを実施している。

 こういった動きについて、商品ジャーナリストの北村森氏は、「今回の消費増税に関しては、消費者は『冷静な消費行動をとる』と考えています。その理由としては、2010年~2011年の『家電エコポイント騒動』などを経験し、『今すぐ買う必要のないものを無理に買う必要はない』ということを学んだこと。もうひとつは、買い物は「真剣勝負」の時代になっているということです」とコメント。「新ジャンルのビール系飲料」「ジェネリック家電」「プチプライス雑貨」のように、“低価格なのに十二分な満足度を得られる商品”が消費者の心を掴むようになったため、冷静な消費ができると考察している。

 そのうえで、「4月以降も確実に使用するデイリーな商品」が“買ったほうがいい商品”としてオススメできるとアドバイスしている。

《冨岡晶》

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