【Wearable Tech Expo 2014】実用的なアプリケーション……健康管理 | RBB TODAY

【Wearable Tech Expo 2014】実用的なアプリケーション……健康管理

IT・デジタル スマートフォン
NTTドコモのブース。健康関連のウェアラブル・デバイスやAR関連のインテリジェントグラスを展示
NTTドコモのブース。健康関連のウェアラブル・デバイスやAR関連のインテリジェントグラスを展示 全 10 枚
拡大写真
 いまウェアラブルの実用的なアプリケーションを考えるとすれば、やはりすぐに思いつくのは医療・健康関連だろう。今回の「Wearable Tech Expo in Tokyo 2014」でも、この種のデバイスがいくつか展示されていたので、それらを紹介しよう。

 NTTドコモのブースでは、健康関連の製品としてリストバンド型の活動量計「ムーヴバンド」と、着るだけで心拍数や心電波形を計測できる機能素材「hitoe」を出展していた。

 ムーヴバンドは、22gの軽量ボディに加速度センサを搭載し、腕に巻きつけるだけで手軽に活動データを記録できるウェアラブル・デバイスだ。計測項目は、歩数・移動距離・消費カロリーの3つだが、簡易的な睡眠状態(睡眠の深さ)の計測も行える。また計測データはBluetoothによってワイヤレスで転送できる。

 さらに同社のヘルスケアサービスと連携し、データを分かりやすくグラフ化したり、友達とライフログを共有できる「WM(わたしムーヴ)」(無料)も用意。生活リズムを判定し、24時間の過ごし方やダイエット・疲労回復などのアドバイスを届ける「からだの時計」(月額300円)なども使える。これらのアプリケーションは、いずれもAndroidとiPhoneに対応。

 もう1つのhitoeは、未発売(年内発売)だが、素材にセンサを付けて心拍数・心電波形といったバイタルデータを計測し、Bluetoothでリアルタイムにスマートフォンへデータを転送できる着衣だ。運動中の心拍数の変化から、体にかかる負荷と回復の度合いを把握したり、脈拍間隔の揺らぎから緊張やリラックスの状態も分かる。こちらも同社の健康プラットフォームと連携させ、スポーツや健康増進など各分野でサービスを展開する予定だ。

 同様にヘルス関係のデバイスを展示していたのがオムロンヘルスケアのブースだ。「持っているだけで、Activeになれる」を合言葉に、日々の活動を記録する「Activ Shift EDGE」を展示。小さなボディにディスプレイを搭載しており、データやグラフなどを表示できる。こちらも年内発売をめざして開発中だ。

 Activ Shift EDGEは、歩数・カロリーの測定だけでなく、階段の上下りの計測も可能なことが他社にないユニークな点だ。「同じ歩数でも階段はカロリーの消費量が倍以上も違います。ユーザーのモチベーションを上げるために、きちんとセンシングしようというコンセプトです」(同社担当)。

またアプリケーションと連動した目標の自動設定機能も親切だ。1週間ほど利用すると平均歩数を算出し、それに基づいて活動目標を算出してくれる。「目標が厳しすぎても易しすぎてもモチベーションは下がってしまいます。アプリケーションによって、無理なく活動の目標を上げ、いまどのくらいのカロリーを消費しているのか、%で時系列ごとに表示します。さらに目標を達成するためにどうしたらよいのか、あと何分歩いたらよいのかなど、ガイド機能でアドバイスしてくれるのです」(同社担当)。

 このほかにアクティブ度(レベル)の全国ランキングも都道府県ごとに表示されたり、クラウドサービスで他機器とのデータ連携も可能だ。健康を気にしている方にとって魅力的な機能が付いており、発売が待たれるところだ。

《井上猛雄》

特集

【注目記事】
【注目の記事】[PR]

この記事の写真

/

関連ニュース