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4月1日から利用料金がよりお得に……OCNモバイルONEの格安SIMカードを使ってみた

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4月1日から利用料金がよりお得に……OCNモバイルONEの格安SIMカードを使ってみた
4月1日から利用料金がよりお得に……OCNモバイルONEの格安SIMカードを使ってみた 全 5 枚
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■OCNのWebからコースの利用を申し込む

 まずはSIMカードをアクティベートするための手続きからはじめていこう。残念ながらショップで買ったSIMカードをスマホに挿すだけですぐに通信できるようにはならない。SIMカードを手に入れたら、最初に「OCNモバイルONE」のWebサイトからサービスの利用を申し込む。

 ちなみにOCNの場合、WebでSIMカードを買うこともできるが、この場合は申し込みから到着まで最大で中3営業日がかかる。もし筆者が購入したヨドバシカメラなど、先に店頭でSIMカードを購入できれば、Webから申し込みするだけですぐに使い始められるメリットがある。Webで購入した場合のパッケージ購入費用は店頭と同じで3,000円(税抜)だ。

 サイトの申し込みフォームから、手持ちのSIMカードに記載されている「発信番号」と「端末製造番号」を入力してSIMのID確認を行う。SIM自体に通話機能はないが、SMS対応SIMカードの場合、SMSの送受信やLINEの登録など、後々この番号を活用する場面も出てくる。

 続くステップで、使いたいコースを選択する。筆者の場合は今回、「30MB/日」コースを試すことにした。新しい「50MB/日コース」ならば、SMS付きで月額1,020円(税抜)で利用ができる。筆者としてはこの値段の手頃さも魅力に感じたポイントの一つだ。

 IP電話アプリ「050 plus」については、3月31日まではオプションとして月額基本料300円で付け加えることができたが、4月1日以降は「050 plus」の月額基本料金が半額になるセット割引も実施される。これによりIP電話が150円/月(税抜)で利用できるようになる。

 今回は取りあえずオプションを追加せず、基本メニューだけを申し込むことにした。そして今回はサービス改訂前の3月にテストを行ったため、「30MB/日」コースの使用レポートとして報告する。

 OCNモバイルONEのサービスに申し込むと、OCNのメールアドレスが利用できるようになる。申し込みフォームの後半で任意のメールアドレスを登録する。アドレスは1件まで無料。有料で複数のアドレスを追加することも可能だ。

 コース変更は毎月1回まで利用が可能だ。やはりミニマムのコースでは物足りなかったり、反対に翌月は通信量が増えそうなことがわかっていたら、前もってコース変更をしておくこともできる。

 申し込み手続きが完了すると「認証ID」と「パスワード」が発行される。いずれも次のスマホ本体の接続先設定で必要になるものなのだが、後からメールでお知らせは来ないので、それぞれが画面に表示されている時点でプリントアウトしたり画面キャプチャーしたり、大事い控えておくのが良さそうだ。


■スマホで接続先ネットワークを作成する

 続いて端末の側で接続先(APN)を設定する。今回筆者が使うのは3G端末のXperia acro HDなので、スマホの設定メニューから「無線とネットワーク」→「モバイルネットワーク」を選択。「アクセスポイント名」を選んで「新しいAPN」をメニューから追加する。

 ここからの設定方法はOCNのサイト等で公開されている内容とそのまま同じになるが、3G端末用のAPNを入力して、申し込み手続きの際に提供された認証IDとパスワードを入力。認証タイプには「CHAP」の選択が推奨されている。

 以上の手順で新しいAPNの作成が完了すれば、OCNのネットワークを経由してSIMカードによるデータ通信が行えるようになる。


■OCNの「30MB/日」コースはどれぐらい使えるか?試してみた

 久しぶりに3Gでネットワーク通信が利用できるようになったXperiaを手に取ってみると、何だかえらく長い間離ればなれになっていた実感が沸いてきて、こうして復活してくれたことがとても嬉しくなってきた。さっそくXperiaの"再セットアップ”をしよう。以前からよく使っていたTwitterやLINEなどのアプリはそのまま残っているので、新しくインターネットラジオのアプリや、iPhoneに乗り換えてから使い始めた語学学習用アプリのAndroid版をインストールしてみる。

 ところが勢いで3G経由で数本のアプリを本体にダウンロードしたところ、瞬く間に30MBの通信容量制限を超過…。早くも最大200kbpsの速度規制に引っかかってしまった。やはり負荷の大きそうなタスクを実行するなら、予めWi-Fiに切り替えるなどまめなケアが必要だと反省した。ただ繰り返しになるが、今回のテストは通信容量改定が実施される前に行ったものなので、50MB/日コースに変更後は少し通信容量にゆとりができるものと思う。いずれにせよ、当日の23時59分以降は制限がクリアされるのはやはり有り難い。幸い、速度制限がかかってしまった数時間後には元の通信速度に戻ってくれた。明日は同じ間違いを繰り返すまいと誓いつつ、翌日の使用計画を立ててから眠りに就いた。

 格安SIMカード導入から2日目。今日は外出の予定が入っていたので、移動時間にインターネットラジオでも聴きながらアプリで新聞でも読もうかと心躍らせて電車に乗った。目的地は秋葉原。筆者の自宅を出て、ドアツードアで1時間弱の距離を移動する間、「TuneIn Radio」アプリで海外のラジオステーションにつないで音楽を楽しみながら、産経新聞のアプリで最新の朝刊をダウンロードして紙面に目を通した。すると到着した時点で1日の通信量をオーバーしてしまった。その後、ラジオはなんとか聴けるのだが、WebブラウジングやTwitterの表示がやたら緩慢になった。Twitterで写真を投稿したり、新聞だけでなくWebサイトも閲覧したり色んなタスクを併用したことも効いているようだ。やはりラジオアプリをフルで活用するには30MB/日のボリュームでは足りないのだろうか。

 ただ、速度制限がかかった後でも、200kbpsが確保されているのは有り難い。さすがにWebブラウジングをサクサクと楽しむのは難しいものの、テキストベースでTwitterの投稿やメールを送るのには全然問題ない。Webブラウジングについても、スマホで高速表示ができると評判の高い「Opera mini」を入れてみた。Opera miniは、Webページの情報をダウンロードする前に独自の技術で圧縮をかけて、全体のデータ通信量を90%削減できるという優れた機能を備えている。実際に速度制限がかかったあとでも、周囲の通信環境にもよってくるが、通常のブラウザアプリと比べて体感で数倍近くは速く表示ができるようだ。多少画像が多めに掲載されているウェブサイトでも何とか閲覧できる。

 なおLINEについては、スマートフォンのLINEアプリを、同一アカウント&複数の端末で使えないようになっているため、あくまで現在iPhoneをLINEメインに使っているのであれば、アカウントをXperiaに引き継ぐメリットは特になさそうだ。SMS機能付きのSIMカードなので、発信番号で新しいアカウントを作ることもできるのだが、その必要性も感じなかったため今回Androidでの利用は断念した。


■OCNホットスポットの使用も検討したいところ

 やはり筆者の用途では「30MB/日」のコースは毎日すぐに使い切ってしまいそうだ。もしこのままのコース設定で使い続けるとしても、Wi-Fiとの併用が必須になりそうなので、やはりOCNホットスポットの定額プラン追加も視野に入ってくる。

 ちなみにビックローブが提供するSIMカードサービス「BIGLOBE LTE・3G」では、Wi2 300のWi-Fiスポットサービスが、1GB/933円(税抜)/月の「エントリープラン」(下り最大150Mbps/上り最大50Mbps、制限時最大128kbps)からでも無料で利用できる。特に長期での契約期間の縛りがなく、解約時に多額のペナルティもないので、様々なMVNOが提供しているサービスを、実際に使ってみながら比較検討できるところも格安SIMカードの良いところだ。

 一方で、実際に格安SIMカードをベースにスマホやタブレットをビジネスで活用したり、撮った写真をクラウドで共有したりなど、データ通信量が増えてくると、いま主流の月間1GB前後ではまかなえなくなってきそうだ。主要MVNOが提供しているサービスを見ても、ビックローブやU-NEXT、b-mobileなどが月間通信量が最大3GBまで使えるプランを用意しているが、このあたりの通信容量が今後拡大していくことにも期待したい。いずれにせよ、MVNO各社が提供するSIMカードのサービスには今後もいっそうの関心が集まりそうだ。
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《山本 敦》

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