デ・ニーロ&スタローン、ボクシングで人生最後のガチバトル!
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その老ボクサーを演じるのが、『レイジング・ブル』で実在のミドル級チャンピオン、ジェイク・ラモッタ役を演じてアカデミー主演男優賞に輝いたデ・ニーロと、言わずと知れた名作『ロッキー』でその名を世界に轟かせたスタローン。まさに“ドリームマッチ”の実現だ。
製作陣も「誰もが望む対戦カードが決まった!」と盛り上がる同作だが、今回のキャスティングでは、ある役だけが白紙の状態から始まったという。その役とは、デ・ニーロが演じる無責任で自分勝手な男“キッド”が一度も会ったことのない息子、それがBJ役に扮した新進俳優のジョン・バーンサル。アメリカのヒットシリーズドラマ「ウォーキング・デッド」で、シェーン・ウォルシュ役を演じ、その確かな演技力は知られているが、アメリカのマイナーリーグとヨーロッパのプロ野球連盟に所属するプロ野球選手だったという経歴の持ち主だ。
BJを演じる俳優にはデ・ニーロの面影があることはもちろん、シリアスな演技をこなすだけの実力も求められ、キャスティングには時間がかかることが想定されたそうだが、製作のビル・ガーバー氏がバーンサルを見初めたのは意外な場所。同氏がワシントンD.C.のホテルに滞在していた際、立ち寄ったスポーツジムのテーブルの上に置いてあった地元雑誌の表紙に、『レイジング・ブル』時代のデ・ニーロにそっくりのバーンサルの姿があったという。しかも、容姿が似ているばかりでなくボクシングも達者だというバーンサルとの出会いに、ガーバー氏は「もう願ったり叶ったりですよ。ジョンを発掘できて本当にラッキーでした」と運命的なキャスティングストーリーを語った。
監督のピーター・シーガルも、バーンサルのキャスティングについて、「思いがけない恵みだった、おかげで難題がひとつ解決したんだ」と言う。その難題とは、数十年前のシルベスター・スタローンとロバート・デ・ニーロを再現する冒頭のシーン。2人の現役時代の映像を作るには、デジタル処理で顔を若返らせ、若手のボクサーの身体と合成する必要があったが、バーンサルが見つかったことで、なんと1人2役で実演することが可能になったという。
さらにデ・ニーロとスタローンの2人も、この“最後のガチバトル”に向け、数か月間の減量と筋力トレーニング&ボクシング練習を積み、見事に鍛え抜いた肉体美を披露。リング上での撮影は9時間にも及び、ノースタントで本気で打ち合い続け、スタッフ全員を感動させた逸話もあるほどだ。
2人の人生最後のガチバトル、4月4日にゴングが鳴る。
《花》
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