【インタビュー】映像よりかっこいい絵を描きたい……“怪獣絵師”開田裕治
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開田 --- 変らないです。手がタブレットに代わっただけ、道具が変わっただけ。“取り回し”のよさはデジタルに利があります。絵の色味を変えたり、部分的に場所をずらしたりが簡単です。今後の仕事はデジタル中心になるでしょう。ただ、デジタルはきれいに描けるんだけれども、カスレやハネなど、偶然性といったらいいのか、筆のもつ良さにはかなわない。落ち着いたら油絵でもゆっくり楽しみたいですね。
--- 描くのに難しい怪獣はありますか。
開田 --- ゴジラは難しいですね。みんなが知っているので。キングギドラなどは、うろこがたくさんあって描きにくい。ころっとした怪獣も難しい。まあどの怪獣もそれぞれ難しいですよ。
--- 好きな怪獣は?
開田 --- 怪獣は全部好きです! 映画として見ていますから、一体の怪獣を挙げるのは難しい。最初に見た怪獣映画の、豪華絢爛なモスラは印象的でした。モスラのおかげで妻と知り合いましたし。ギリギリ“生物感”のある怪獣が好きです。映画ベスト作品を挙げるのも難しい。最初の『ゴジラ』(1954年)、『モスラ』(1961年)、『キングコング対ゴジラ』(1962年)、「ガメラ」平成三部作もいいですね。
--- 絵という表現から発展して、映画作品を制作しようとは思いませんか?
開田 --- うーん、協力を求められたら喜んで参加しちゃいます。でも監督になりたいとは思わない。「ごっこ」はやりたくないんですよ。自分が監督になって自分で納得できる作品を制作するのは難しそう。絵ならできる。ただ絵を描く作業は孤独なので、大勢で作っている映画に対するあこがれみたいなものはありますね。
《高木啓》
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