最後の晩餐に食べたい和食1位=「お寿司」……アンケート調査結果
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
今回の調査は日本全国20~69歳の「和食好き」を自認する男女600名を対象に実施した。日本人が考える「和食が好きな理由」から「和食の定義」「好きな和食メニュー」「最後の晩餐で食べたい和食メニュー」「好きな寿司ネタ」「好きな丼モノ」「和食と“非”和食の境界線」まで、様々な視点で日本人の和食に対する意識を確認し、その結果をまとめた。
調査では、(1)日本人の97%が和食好き、(2)「好きな和食」&「最後の晩餐で食べたい和食」1位は寿司、(3)日本人が好きな寿司ネタ、総合1位は「赤身(マグロ)」、 20~30代では「サーモン」がトップ、(4)日本人の日常食「丼モノ」ランキングを制したのは「海鮮丼」、(5)“粉モノ”は和食度が高い料理と判定、などがわかった。
●日本人の97%が和食好き
日本全国の20~60代の男女621人に、まず「あなたは和食が好きですか」と質問したところ、600人が「はい」と回答。96.6%の人が和食好きだ。その600人を対象にアンケートを実施。「和食が好きな一番の理由」について聞いたところ、「美味しい」「体に良い/健康的」という意見が多くの支持を集めた。
そもそも日本人にとって「和食の定義」とは何か? もっとも多かった回答は「季節(四季)を表現していること」となった。特筆すべきは、60代がこの要素を重視しているのに対して、年代が若いほど和食に季節感を求めなくなる点だ。続いて多かった回答は「見た目に美しいこと」、ほぼ同率で「出汁や醤油、味噌などで調理されていること」。
●「好きな和食」&「最後の晩餐で食べたい和食」1位
「好きな和食メニュー」を複数回答で聞いたところ、「お寿司」が堂々の1位。2位は「そば、うどん」、3位は「天ぷら、揚げ物」が続いた。さらに「もっとも好きな和食メニュー」をひとつだけ挙げてもらったところ、ここでも「お寿司」が1位に。2位の「お刺身」の約5倍の得票数だ。また、「最後の晩餐で食べたい和食メニューをひとつだけお答えください」という質問でも1位は「お寿司」で、2位の「すき焼き」に大差をつけた。
多くの和食メニューに囲まれている日本人が、どうしてこれほど「お寿司」を支持するのか。東京・恵比寿の「日本料理賛否両論」の店主・笠原将弘さんに聞いた。
「お寿司って、1人前3万円、4万円もする高級店から1皿100円を切る回転寿司まであって、幅広い年代の方に馴染みが深いですよね。そもそも和食は素材の魅力を最大限に活かす料理。例えば、フレンチやイタリアンは素材に濃厚なソースをかけたりすることで美味しくする、つまり別の味に変える。和食の中でも特に素材を活かす料理であるお寿司の人気が高いということは、日本人が和食のことをよく理解していると言えるのかもしれません」
ちなみに「最後の晩餐で食べたい和食メニュー」については「味噌汁」、「白いごはん」、「おにぎり」と、質素な料理を選択した人もいた。
これについて笠原さんは「ランキング上位はゴージャスなメニューが並びましたが、これは料理の好みというより、死生観の問題でしょうか。ただ、私が和食店をやってきた経験からいうと、出汁をしっかりとった椀ものとか、おひたしなどシンプルでオーソドックスな料理が結局、人気がある。質素な食事で終えたいと考えている人はもっと多いような気もします」とコメント。
《高木啓》
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