「環境が変わった際に意識し始める」……MBAを取得する
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グロービス経営大学院の「第2回卒業生キャリアアンケート」によると、回答者の90.1%が「処遇・キャリア面でポジティブに変化した」、22.0%が「役員以上として活躍」と回答しており、年収金額も平均35.3%増加したという。
このアンケート調査は、グロービス経営大学院が卒業生を対象として、2013年12月24日 ~2014年2月3日に実施したもので、対象者数695人中、363名から回答を得た。「卒業後のキャリアの変化」「年収、役職の変化」「グロービスのMBAのキャリア変化への関与」などを中心に調査した内容となっている。
それによると、キャリア面のポジティブな変化として、「年収が増加した」64.7%、「昇進した」56.7%、「業務で特別な業績・実績を上げた」39.9%、「希望の異動、または社内での希望の仕事獲得」36.9%といった声があがっている。また全体の89.9%が、グロービスでMBAを取得したことで、キャリア変化に影響したと回答している。
また同校の2014年度入学者数(東京、大阪、名古屋、仙台、福岡5キャンパスの合算)は、日本語プログラム575名、英語プログラム23名の計598名(土日と平日夜に受講するパートタイムプログラム)となっており、過去最大だとのこと。社会人であっても、さらに将来を見据えている人たちが増加していることが、ポジティブにMBA取得を目指す背景にあると考えられる。
グロービス関係者によると、受講のきっかけとしては、「転職」「異動」「プロジェクトへのアサイン」「仕事での失敗」など、さまざまだが、“自分の能力の足りなさを痛感する機会”があった人が大半のようだ。「周囲の環境が変わった際にMBAを意識し始める」ということが、ある種定番だといえる。受講の目的としては「能力開発」が圧倒的多数とのこと。とくに「課題解決能力」が人気で、「人的ネットワークの構築など」も大きいと見られる。こうした行動の結果として、卒業生の90.1%がポジティブな変化を受けているわけで、「将来を見据えている人間は成果を出している」と結論づけてよいかも知れない。
《冨岡晶》
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