『GODZILLA』ワールドプレミア、渡辺謙ら登場
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
新作のテーマは「リアル」。今、人智をはるかに超えるゴジラが現れたら、我々は何を感じ、何をなすのか? 日本から始まる物語は、シミュレーションを重ね、製作陣はアクション映画の枠を超えたドラマをめざしたという。
ゴジラ自体の造形、動きもリアルにこだわったそうだ。ゴジラ本来の存在感を持ちつつ、これまでの映像技術では表現できなかった精細な動きが加味され、全く新しい、これまでの設定で最大(身長355フィート=108メートル)のゴジラ像をフルCGで作り上げた。
ゴジラに対峙するキャストは、主演に『キック・アス』の若手、アーロン・テイラー=ジョンソン。1954年の第一作『ゴジラ』の精神を受け継ぐ科学者役に、日本を代表する渡辺謙。さらに、エリザベス・オルセン、ジュリエット・ビノシュ、サリー・ホーキンス、デヴィッド・ストラザーン、ブライアン・クランストンら。
そして監督は新鋭のギャレス・エドワーズ。長編デビュー作『モンスターズ/地球外生命体』の評価でレジェンダリー・ピクチャーズに認められ、『GODZILLA』監督に任命された。少年時代からゴジラを愛するエドワーズ監督により、頭部のフォルムや背びれなど多くのファンが思い描くゴジラの雄姿が再現されつつも、猛々しいゴジラが誕生した。
そのハリウッド版『GODZILLA』がついに完成し、ハリウッドのドルビーシアターでワールドプレミアが開催された。ドルビーシアター前の沿道は、映画界のセレブの名前が星のマークに刻まれた「walk of fame」だが、「GODZILLA」は2004年にキャラクターとしてはミッキーマウス、ドナルドダックに続く3番目に名前が刻まれている。
ワールドプレミア開始にあたっては、ゴジラをイメージした、レッドカーペットならぬ、ブラックカーペットアライバルが行なわれた。長さ120メートルのブラックカーペットには、エドワーズ監督、テイラー=ジョンソン、オルセン、クランストンと、渡辺謙&南果歩夫妻が登場した。さらに日本から、日本語吹き替え版のボイスキャスト、佐野史郎がゲストとして招待された。
アライバルで渡辺は「ファンの息吹、熱さを感じますね。(映画を観たお客さんが)どういうリアクションをするか楽しみです」とコメント、佐野は「(カーペットを歩くことになって)非常に光栄です。映画についてはなるべく事前に情報を入れないようにしていたので楽しみです。日本とアメリカでゴジラを扱うというのは非常に意味があることだと思います」と語った。
『GODZILLA』の日本公開は7月25日。
《高木啓》
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