ゴジラは日本語発音で……ドルビーシアター『GODZILLA』初上映
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上映終了後、渡辺は、「ゴジラには国境も国籍もないんだ、世界中に愛されているんだ、と実感しました。『GODZILLA』には今、僕たちが抱えている社会の問題や悩み、畏れが反映されているからこそ、日本人の俳優として挑戦したいと思いましたし、ゴジラが今僕たちにとって必要と思える映画になったと思います」とコメント。
ギャレス・エドワーズ監督も「ゴジラはグローバルな物語です。ゴジラはとても日本的だが、一方で自然、全世界を代表している。ゴジラの素晴らしさは、普遍的なことです」と解説する。
渡辺についてエドワーズ監督は「ケンは悪夢だよ(笑)。彼の表情や演技、全てが素晴らしいんだ。ケンがそのシーンに出ていたら、全てが素晴らしいんだよ」と評価する。劇中の重要なシーンの一つに、渡辺演じる芹沢博士が「We call him "GODZILLA"(我々はそれを“ゴジラ”と呼んでいる)」とつぶやくシーンがある。監督とプロデューサーは“ゴジラ”を英語っぽく(ガッジーラ)言うよう指示したが、渡辺は「『絶対嫌だ』と頑なに拒否した」という。
そして監督は「大勢の観客がそのシーンで拍手するのを見て、ファンタスティックだと思いました。そのセリフを撮影した時、『(日本語発音で)ゴジラ』と聞いて『カット』をかけました。自分が映画における決定的なシーンを目撃したと思いました。本当に素晴らしい瞬間でした」と語る。
日本語吹き替え版のキャストとして佐野史郎もプレミアに招待された。怪獣ファンで自身もゴジラ映画に出演経験がある佐野は、ギャレス監督について「 これまでの様々なSF映画を研究していることがよく分かった。あらゆる映画監督と比べても天才だ」と述べる。
ドルビーシアターでは1500人が『GODZILLA』を鑑賞した。ドルビーシアターで「ゴジラ」が上映されるのは、ゴジラ誕生から60年の歴史で初めてだという。
『GODZILLA』は7月25日より2D/3D(字幕スーパー版/日本語吹替版)で日本公開。
《高木啓》
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