【インタビュー】『ライヴ』井口昇監督 後編……「撮りたい映画はあと125本あります」
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観ました観ました、撮影後に。
――いかがでしたか?
やっぱり内藤さんが思うことと僕が思うことってだいぶ違うなってと思いましたね。『パズル』と『ライブ』はいろんな意味で逆なんですけど、内藤さんの方はまだ思春期というか、視点が加害者側なんだなと思って。すでに人に悪意を持つ元気もないんですよ、40代は(笑)。40代のおっさんはもう、「Fuck You!」みたいな感じにならない(笑)。向こうは犯罪する側が若い人ですけど、僕は犯罪する側をおじさんにしたかったんです。死ぬ間際にささやかなことをして、巻き添えになって死ぬかぁ、みたいな。あと、一番違うのは、『パズル』では夏帆さんが演じたヒロインが女神みたいな存在じゃないですか、想像の中の女の人というか。一緒に犯罪をしてくれるっていう、そんな風に夢が持てていいなと思いました。俺はそんなのもう、全然思えない、と思って。そういう風に、リアリティっていうことを考えながらつくりましたね。
――今回、角川映画のオマージュがいろいろあるそうですけど、具体的にどういう作品を盛り込んだんですか?
『野生の証明』とか、『金田一耕助の冒険』、あとラストシーンが『探偵物語』だったり、いろいろありますね。角川映画マニアなので。撮影前に景気づけるために『戦国自衛隊』を見直したりしました。今回は、群像劇にしたかったので、この群像劇の感じが『戦国自衛隊』だなと思いながら撮っていたり、すごい楽しかったです。
――最後に、井口監督は今後どんな映画を撮っていきたいですか?
いっぱいありますね~。商業映画をやり始めて今年で10年目なんですけど、実はまだ自分には向いているのに撮れていない映画がいっぱいあるんじゃないかな、と思っていて。まず恋愛映画ですよね。難病ものもやってないし、こんなに動物好きなのに動物ものも撮ってないし。あと、まあ、大変態映画を撮りたいなというのもあって…こんなに変態に詳しいのに変態を撮れていないのも(笑)。
――変態に詳しい?
フェチ業界に詳しいんですよ。縛り師とか、昔のSMのカストリ誌の歴史とか、「ずっと本を読んでこんなに勉強しているのにこの知識を出せないのか俺は!」っていうのがずっとあったり。あと、「こんなにお化け屋敷に詳しいのにお化け屋敷の知識を出してないのか!」っていうのもあるし。撮りたい映画はあと125本ありますね。
――そんなに!?その振り幅、今後が楽しみです。
ありがとうございます。あと、一番やりたいのは仲代達矢さん主演の『Mr.ビーン』ですね。仲代達矢さんはコメディの才能がすごくあるのに最近重鎮になってるから真面目な役しかなくて、なんで出さないんだろうな、ご存命のうちにぜひやって欲しいなと。あとは、樹木希林さん主演の『草間弥生物語』。みんな思ってるくせに言えないんだろうなぁと思って(笑)。だって、樹木希林さん見たらどう見ても草間弥生でしょう。俺がするなら、12歳のときから最後の70何歳まで、樹木希林さん一人でやってもらいます、大変だと思いますけど(笑)。
《奥 麻里奈》
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