【Interop 2014 Vol.19】キャリア網を仮想化する野心的なSDNオーケストレータ……AMPP
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AMPPは、キャリア網のL2/L3スイッチ群やルータ―、さらにデータセンターのクラウド環境をOpenFlow、MPLS(VLAN)、そしてOpenStackによって仮想化し、CLIコントローラ、OpenFlowコントローラ、クラウドオーケストレータ(OpenStack)、ネットワーク管理システム(NMS)などをREST APIによって統合管理するしくみだ。
SDN、SDIというと、どちらかというとネットワークやデータセンターを仮想化し、クラウド環境とともに全体を抽象化する方向で、ノースバウンドAPIの整備が注目されるが、AMPP(A Multiple sourbound interface contorol Platform and Potarl system)は、スイッチやルータ―のコントローラなどをREST APIで統合管理する、サウスバウンドAPIを軸としたSDNだ。
会場では、モデル的なキャリア網をラック内に構築し、AMPPオーケストレータソフトによって機器の監視や管理オペレーション、開通オペレーションをGUIで簡単にできるというデモを展示している。ラックの上段にはコアルータ―に相当するルータとそれをそれをOpenFlowで接続するパッチボードスイッチ、中段にユーザー回線のアグリゲーションルータに相当するルータをMPLSでVLAN化したもの、下段にはOpenStackで抽象化された仮想データセンターが収納されている。
これをブースの管理コンソールサーバーによって制御する。ネットワークの状態をモニタリングしたり、開通手続きをしたり、MPLSの設定、コアルータ―の配線を変更せずOpenFlowで構成変更を行ったりしていた。
今回はコンセプトモデルの展示だが、さらにキャリア規模での適用を目指し技術開発を続けるという。そのときの課題はコントローラの分散・冗長化の処理をどうするかだそうだ。実際には拠点も分散するし、ルータやスイッチの数も桁違いとなる。コンセプトモデルより負荷も同様に増えるが、そのノウハウもこれからだろう。コントローラどうしの分散処理、あるいは自律協調機能など考える部分は多いそうだ。
野心的である分、実現すればキャリア網のオペレーションもさらに変わるだろう。
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