主要6都市の人気スポット45ヵ所で、Wi-Fiルータの実効速度を計測……最速地点最多はWiMAX
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調査での使用端末はNTTドコモ「Wi-Fi STATION HW-01F」、UQコミュニケーションズ「Wi-Fi WALKER WiMAX 2+ HWD14」、ソフトバンクモバイル「Pocket WiFi 301HW」、イー・モバイル「Pocket WiFi GL10P」の4機種。調査期間は5月29日~6月5日で、「RBB TODAYスピード測定」を使い通信速度を計測した。各地点で3回速度を測定し、その平均値を算出。計測にはノートPCを用い、Wi-Fiによる無線通信の場合と、USB接続による有線通信の場合の2通りで実施した。
その結果、UQコミュニケーションズ「WiMAX/WiMAX 2+/au 4G LTE」(Wi-Fi WALKER WiMAX 2+ HWD14)がもっとも多くのスポットで最速値を記録した。下り速度では無線36ヵ所/有線39ヵ所、上り速度では無線27ヵ所/有線25ヵ所となっている。安定した記録の理由としては、「WiMAX 2+」エリアの拡大が背景にあると見られる。
ドコモ「Xi」(Wi-Fi STATION HW-01F)は無線接続・有線接続ともに、上り速度は安定していたものの、下り速度に偏りが見られた。
「SoftBank 4G」(Pocket WiFi 301HW)、「EMOBILE 4G」(Pocket WiFi GL10P)は、端末のスペック、通信方式、利用周波数帯が同等のため、計測結果もほぼ互角となった。なお、いくつかのスポットでは両者に大きな開きが出たとのこと。両者は、下り最大110Mbpsの「AXGP」、ソフトバンク1.5GHz帯の「ULTRA SPEED」、イー・モバイル1.7GHz帯など複数の通信方式・周波数帯を利用できるため、同一個所でも別の電波回線に自動でつながってしまうことが、結果の差につながったのではないかとしている。
接続方法別に詳しくみていくと、無線接続では、「WiMAX」が下り36ヵ所、上り27ヵ所で最速値を記録。下り速度では、15ヵ所で20Mbps以上を記録した。「SoftBank 4G」「EMOBILE 4G」は、約半数のポイントで10Mbps以下となったものの、局所的に速い結果が出ることもあり、「SoftBank 4G」は51.57Mbpsで無線下り全体の最速値を記録した。
有線接続では、「WiMAX」が下り39ヵ所、上り25ヵ所で最速値を記録。下り速度については20ヵ所で20Mbps以上の高い数値を記録するほか、調査全体で最速となる下り86.67Mbpsも記録している。「SoftBank 4G」「EMOBILE 4G」もスポットによりバラつきがあるものの、70Mbps以上の高い数値を記録した。
全体を通してみると、「WiMAX」が好調な記録を残している。「WiMAX」および「WiMAX 2+」は、現状、高速モバイル通信で唯一速度制限がない(「au 4G LTE」を加えたハイスピードプラスエリアモードを除く)ことが大きな特徴だが、今後、エリア拡大や速度向上がさらに進めば、より魅力的なサービスになるだろう。
《冨岡晶》
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