野口宇宙飛行士、カブスカウトから宇宙へ……世界ジャンボリーを来年日本で開催
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ボーイスカウトは、世界162の国と地域、3,600万人が参加する世界最大級の青少年運動。1907年にイギリスで誕生し、日本では1922年に日本連盟が創設された。
4年に1度、さまざまな国で開催される世界スカウトジャンボリーは、いわばボーイスカウトの国際キャンプ大会。世界最大級の教育イベントといわれ、今回の日本開催は1971年の大会以来44年ぶり2度目。2015年7月28日~8月8日、山口市阿知須・きらら浜で開催される。
大会テーマは「和 a Spirit of Unity」。地球開発村、文化、化学、地域社会、自然、水上運動、ピースプログラムといったテーマのプログラムで分かれ、“東京ドーム60個ぶん”の規模の会場で、世界各国の子どもたちが、キャンプを通じて国際交流や相互理解を深める。
JAXA 宇宙飛行士でスカウトアンバサダーの野口氏は、小学2年生のときにカブスカウトに入隊、スカウト活動を楽しんできたひとりだ。
野口氏は、「初めて日本ジャンボリーに参加したのは36年前。宇宙には2回行ったのに、世界ジャンボリーにはまだ行ったことがない。先日、帰還した若田さんが、ISSコマンダーのミッションとして選んだ言葉も『和』だった。これを機に、日本から世界に、世界から宇宙へと目指す子どもたちに期待している」とエールを送った。
また、早稲田大学第14代総長でボーイスカウト日本連盟理事長の奥島孝康氏は、「ボーイスカウトは自己犠牲の精神が培われる場。世界のスカウトたちが何を考え、何を訓練しているかなどを肌で感じてもらう絶好の機会」と話した。
いっぽう、元内閣総理大臣で今大会の日本委員会総裁の森喜朗氏は、「2015年世界スカウトジャンボリー日本開催、2019年ラグビーワールドカップ日本開催、そして2020オリンピック・パラリンピック東京開催と、私がかかわる大会が続く。ホップステップジャンプと飛躍できるけるように、われわれも一生懸命、応援していきたい」と述べた。
全世界から3万人(うち日本人約3,000人)の青少年が集まるという世界ジャンボリー日本大会。「政界・財界・行政・各種団体などオールジャパン体制で迎える」と同スタッフは話していた。
《大野雅人》
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