宮沢りえ「地球一周マラソンするくらいのエネルギー」…映画『紙の月』、東京国際映画祭出品
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映画『紙の月』は、直木賞作家・角田光代の長編サスペンス小説を映像化したもの。監督は、『桐島、部活やめるってよ』で昨年の日本アカデミー賞で最優秀作品賞を受賞した吉田大八。銀行の契約社員の平凡な主婦が不義の愛ゆえに起こした巨額横領事件が題材になっている。
宮沢は、映画の主演は7年ぶり。主人公・梅澤梨花を演じるに際し、「梨花という手強い女を演じる覚悟を持ち続けるのは、地球一周マラソンするくらいのエネルギーでした」と語り、「それを曝け出し、走り抜けた作品として強烈な記憶となった」と振り返る。
吉田監督は、同作が東京国際映画祭の「コンペティション部門」の日本代表となることについて、「『社会の敵として、さわやかに破滅する』ヒロインの映画が、文字通り世界を敵に回す絶好の機会を得て、とても興奮している」と述べている。
同作では、主人公を宮沢が演じるほか、主人公の年下の恋人役に池松壮亮、主人公の夫役に田辺誠一がキャスティングされた。また、主人公の銀行での同僚役に、小林聡美と大島優子が入っている。
第27回東京国際映画祭で、邦画で唯一のコンペティション部門出品となる。全国公開は11月15日から。同映画祭は、23日から31日まで、東京・六本木を中心に開催される。
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