【インタビュー】iPhone 6/6 Plus、重要なのは体感できる「実効速度」……ソフトバンク技術者に聞いた
IT・デジタル
スマートフォン
![ソフトバンクモバイル モバイルネットワーク企画本部 本部長の関和智弘氏](/imgs/p/hDN4m_UJPEFczM0wl2KIHdtO9kFAQ0P9REdG/422935.jpg?vmode=default)
――iPhone 6への乗り換えが進むことで、周波数帯ごとの使用率はどのように変化するのでしょうか?
関和:iPhone 6では屋内や移動時には900MHzや2.1GHz、2.5GHzを使用しますが、街中ではかなりの確率でTD-LTEを利用することになると想定しています。都内で6対4か、それ以上になるかもしれません。その時点で最も速度がでるネットワークに繋げるコントロールになるので、結果としてそのぐらいの比率になるのではないでしょうか。
――こうした現状を踏まえて、今後はどのようなネットワーク戦略を取ることになるのでしょうか?
関和:小セル化をさらに進めることで、ユーザーの方に快適な環境で通信をご利用いただけるよう整備を進めていきます。キャリアアグリゲーションの速度についても150Mbps以上を準備中です。9月26日に発売予定のPocket WiFi 303ZTにおいては、下り最大165Mbpsに対応しています。ほかにもLTE-Advancedと呼ばれる技術を駆使して、次のステージのLTEサービスを今年末から来年にかけてご提供できるように準備を進めています。
――こうした取り組みによって、ソフトバンクのPhone 6ユーザーには、他キャリアに比べてどんな優位性が見えてくるのでしょうか?
関和:TD-LTEの基地局数は他社に比べて断トツに多いですし、100Mbpsを超える基地局数も増えている。体感としては非常に高速な通信環境をご提供できると思います。中でも、都市部での体感速度は、非常に高いレベルに持ち上げられたと考えています。
TD-LTEに対応したことで、ソフトバンクにおけるiPhoneの通信品質は大きく向上した。ソフトバンクの回線が持つポテンシャルは相当なものと言えるだろう。発売日19日にRBBTODAYが実施した都内5ヵ所の速度調査でもソフトバンクが優勢となった。今後のソフトバンクの動向に注目していきたい。
《丸田》
特集
この記事の写真
/