【木暮祐一のモバイルウォッチ】第63回 究極の携帯電話?! 単体での通話も可能な腕時計型ウェアラブル端末「Gear S」
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音声通話機能ばかりにスポットをあてて説明してきたが、スマートフォンと連携させて活用するウェアラブル端末としての機能もこれまでのGearシリーズに加え細部でブラッシュアップされている。
まず、時計としての表示は、備えられている機能としては、アナログ(針)表示タイプが4種類、デジタル表示タイプが9種類プリセットされている。時計のみでなく、デュアルタイム表示のものや、歩数、スケジュール、天気などを同時表示できるものなどもある。
その他のウェアラブル端末としての機能では、端末内に備えられたセンサー類の充実や、GPS機能の内蔵によって、より正確な活動量のモニタリングが可能となっている。歩数計機能、心拍数計測、紫外線計測などの各機能のほか、ランニングやサイクリング時の移動場所や心拍数の変化を記録できるエクササイズ機能も備える。また、あらかじめ音楽プレーヤアプリやニュースブリーフィングアプリなど、多数のアプリがプリインストールされているほか、「Samsung Gear Apps」から、Gear用に開発されたサードパーティーのアプリもダウンロード&インストールの上で利用可能である。
腕バンドタイプのウェアラブル端末「Gear Fit」と同様に、このGear Sも端末本体部分からバンド部分を取り外して、バンドのみを交換することもできる。バンドが劣化した場合なども端末本体を無駄にすること無く、パーツ交換できる。Gear Sがどれだけ世界で出荷されるか分からないが、ヒット製品となれば、Gear S用のファッショナブルなバンドがサードパーティーから登場することも期待できるのではないか。
端末のOSはTizenを採用。ディスプレイは約1,600万色の曲面スーパー有機EL (Curved Super AMOLED)を採用し、サイズは約2インチ。解像度は360×480ピクセル、CPUはデュアルコアでCPU速度は1GHzである。内蔵メモリはRAMが512MB、ROMサイズは4GBとなっている。重量は約67g、バッテリー容量は300mAh。入手後フル充電し、本日も朝から腕に装着しているが、15時現在でバッテリー残量は83%である(歩数計機能とスマートフォンからの各種通知表示の使用)。毎日充電すれば、朝から晩まで不都合無く使えそうだ。
ちょっと大ぶりな腕時計といった感じだが、装着感に違和感は感じない。ディスプレイは普段はスリープ状態だが、腕時計を見るように腕を上げるとスリープが解除され時計が表示される。片手が塞がっていても時間等を確認できるので便利だ。3G通信機能は、W-CDMA方式で、2GHzおよび800MHzに対応と記載されているが、NTTドコモでの利用の場合となっており、他の通信事業者で利用する場合はそれ以外の周波数帯域も利用できるのかもしれない。Wi-Fiは802.11b/g/n、2.4GHzに対応、Bluetoothのバージョンは4.1となっており、A2DP、AVRCP、HFP、HSPの各プロファイルに対応している。なお、NFC等の非接触ICは備えられていない。
端末内に内蔵されているセンサーは、加速度センサー、気圧計センサー、ジャイロセンサー、地磁気センサー、心拍数センサー、照度センサー、およびUVセンサーの7つ。当然のことながらIPX7相当の防水機能、IP6X相当の防塵機能を備える。今後11月には、ナビゲーション機能も追加されるようだ。
大変完成度の高い腕時計型ウェアラブル端末であるが、唯一の難点は、サムスン電子製のGALAXYシリーズスマートフォンとしかペアリングできないこと。またGear用のアプリをダウンロードする場合も、GALAXYとペアリングさせ、スマートフォン側でアプリのダウンロードを行い、Gearに転送しなくてはならない。この辺りはメーカーの戦略上致し方ないところだが、できることならメーカーを問わず様々なスマートフォンと連携して利用できるようになればGearシリーズそのものの拡販にもつながるのではなかろうか。
もちろん、通話機能とSMSだけで運用するということであれば、GALAXYスマートフォンは不要でGear Sのみで利用できる(ただし前述のとおり、初回起動時のみGALAXYとの接続が必要である)。Gear Sを「究極の携帯電話」と割り切って使ってみるのもよさそうだ。
《木暮祐一》
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