「エッジスクリーン」を徹底攻略!GALAXY Note Edge全力レビュー 3ページ目 | RBB TODAY

「エッジスクリーン」を徹底攻略!GALAXY Note Edge全力レビュー

IT・デジタル スマートフォン
サムスン・GALAXYシリーズの最新端末「GALAXY Note Edge」
サムスン・GALAXYシリーズの最新端末「GALAXY Note Edge」 全 26 枚
拡大写真
■プライベートのスマホライフにも「エッジスクリーン」は大活躍

 ここからはエンタメ系コンテンツを楽しんだり、カメラ機能の上手な活用術などプライベートライフでGALAXY Note Edgeをフルに使いこなす方法を考察していこう。

 まずはエンタメ系コンテンツを楽しむ際の、便利な「エッジスクリーン」の使い方から紹介しよう。Note Edgeで音楽を再生すると、エッジスクリーンに楽曲再生のコントローラーが表示される。再生中の楽曲にジャケットデータがある場合には、小さなジャケット画像もエッジスクリーンに表示できる。何てことのない機能のように思えるが、例えばWebを見ながら、メールを入力しながらでも曲送りや再生操作ができるのは非常に便利だ。エッジスクリーンのトップに表示される音符のアイコンをタップすれば、メイン画面で何をしていても即座に音楽再生アプリに移動ができる。Note Edgeにプリインされている「ミュージック」アプリだけでなく、サードパーティーの音楽再生アプリでも同様にエッジスクリーンのコントローラーが連動してくれる。

 なお、ドコモが今年の秋から順次発売する全7機種のスマートフォンがCDの音質を超える「ハイレゾ対応」になったことは話題になっているが、Note Edgeは端末自体がハイレゾ対応なので、当然ドコモ版のSC-01Gだけでなく、au版のSCL24でもハイレゾの楽曲を購入して聴くことができる。

 また日本版モデルにはビクターエンタテインメントが開発した高音質化技術の「K2HDプロセッシング」を搭載している。こちらはMP3などの圧縮音源やCDからリッピングしたWAVデータを再生する際、より情報量の多いハイレゾクオリティの音質にアップコンバートする機能だ。「ミュージック」アプリでの音楽再生時に「設定」メニューの中にある「K2HD」にチェックを入れておくことで有効になる。これまでiPodや他のスマートフォンで、MP3やWAV形式の音楽ファイルで音楽を聴いていた方は、ぜひ本機に乗り換えた際には活用したい機能だ。ボーカル曲は声の滑らかさやハイトーンの伸びやかさが断然変わってくる。クラシック好きの方には、ストリングスや金管楽器の音色がより煌びやかになり、鮮度の違いが実感されるはずだ。ホールの見晴らしやスケール感もより一層広くなり、リアリティが高まる。

 Note Edgeで音楽を聴く際には、ぜひ「Adapt Sound」の機能を設定しておこう。「ミュージック」アプリの「設定」メニュー内にある機能で、これを「ON」にするとユーザーによって異なる音の聴こえ方に合わせて、イヤホン出力、またはBluetooth接続の再生機器からの音質を最適化してくれるというものだ。あらかじめ設定を済ませておくことで、音楽のエネルギー感やディティールの解像感が飛躍的に高まること請け合いだ。最近のGALAXYシリーズには共通して搭載されている機能なので、まだ試したことのない方はぜひチェックして欲しい。

 カメラ機能の進化したスペックについては先に紹介した通りだが、「エッジスクリーン」が搭載されたことで撮影時のインターフェースがグンと使いやすくなり、ハンドリング感などユーザー体験の部分でも進化が実感できるようになっている。

 撮影時にはシャッターやモード切り替え、設定メニューのアイコンが全てエッジスクリーンに表示されるので、メイン画面はフルにプレビュー用に使うことができる。エッジスクリーンのコーナー側にシャッターアイコンが表示されるので、自分撮りの際にも指が届きやすい。さらに本体背面の指紋センサーに指をかけておいて、リリースした際にシャッターを切るという操作方法も加わった。どちらを使っても今まで以上にサブカメラを使って、楽にキレイな写真が撮れそうだ。

 エッジスクリーンのデザインもカスタマイズしてみよう。エッジスクリーンは色合いやパターンが変えられるだけでなく、自分で撮影した写真も配置しておくことができる。また初期状態では「My Galaxy Note Edge」と表示されているテキストも自由に変えられる。「エッジスクリーン」の設定メニューから「Express me」を選んで設定を変更するだけなので、とても簡単だ。

 同じエッジスクリーンの設定項目にある「ナイトクロック」は、通常は消灯しているエッジスクリーンに、弱めの点灯で時計や天気の情報をディスプレイできる機能だ。クロックとして動作する時間帯を、1日の中から最長12時間まで設定できる。こちらは日中の外出時など、プライベートとビジネスの両方に活用ができそうだ。


■ウェアラブル端末と一緒に使うと楽しさ倍増

 GALAXY Note Edgeと同時期にサムスンから注目のウェアラブル端末が2モデル発売される。腕時計タイプの“スマートウォッチ”「Gear S」と、ネックレスタイプの「Gear Circle」だ。それぞれの魅力を順に紹介しよう。

 この「Gear S」の画期的なところは本体に3G通信機能を備えていることだ。日本ではドコモがSIMロックフリーの端末として発売しており、nano SIMカードを装着すれば単体で3Gでの通話やデータ通信が行えるようになる。KDDIでも取り扱われるが、こちらはWi-Fiのみに対応する。

 本体には曲面型の2インチ有機ELディスプレイを搭載。時計としての機能はもちろんのこと、Sヘルスのフィットネスツールや心拍数の測定、ニュースや天気予報、Webのチェック、ゲームも楽しめる。単体でもかなりできることは多彩だが、Bluetooth接続したNote Edgeで受信したSMSをGear Sで読んだり、Gear SからNote Edgeのアプリを起動することもできるのが面白い。また、Gear S単体でも音楽再生ができ、Bluetooth接続したイヤホンで聴くことができる。

 もうひとつの「Gear Circle」は、音楽のリスニングスタイルをさらに洗練させるウェアラブル端末だが、その正体は常時ネックレスのように身に着けられるBluetoothイヤホンである。

 マグネットの着脱式になっている連結部分を外すと、左右のイヤホンが表れる。反対側にはBluetoothレシーバーユニットに充電用のmicroUSB端子、バイブ機能が搭載されており、身に着けているときにBluetoothでペアリングしている電話に着信があると本体が振るえて知らせてくれる。

 本体を首にかけたまま、音楽を聴きたいときにはイヤホン部分を外して、すぐ耳にかけてリスニングを始められる快速イヤホンだ。Gear SはIPX7の防水/IP6Xの防塵仕様だが、Gear CirlceにもP2i防滴・撥水ナノコーティング技術がかけられているので、2機種を合わせればジムでのトレーニングやランニングの際にも快適に音楽が聴ける。実際にGear Sを使ってみると、ポータブルオーディオプレーヤーを携帯せずに街を歩いたり、ジョギングしながら音楽が聴ける爽快感は格別だった。

 もちろんGear CircleとNote Edgeのペアで音楽を聴いたり、ハンズフリー通話に活用するのもOKだ。電話に出るときにはマグネットで付いているイヤホンを外せば受話、連結すると終話になる。単なるBluetoothイヤホンの枠を超えた未来的な操作感が何とも格好いい。Sボイスにも対応しているので、音声によるNote Edgeのコントロールも可能だ。何より常時身に着けていたくなるデザインがとても魅力的に感じられる。


■GALAXY Noteシリーズの最先端モデル

 GALAXY Noteシリーズ初の「エッジスクリーン」は、単なるデザインのアクセントではなく、スマートフォンの操作性や、そこから発生するリッチなユーザー体験の起点となる重要な役割を果たしていることがお分かりいただけただろうか。ビジネス、プライベートの垣根を越えて、ユーザーに次世代の利便性を提供する様々な機能がそこに詰め込まれている。GALAXY Note Edgeに初めて搭載されたエッジスクリーンだが、今後もしかするとシリーズのスタンダードになり得るかもしれない。その秘められた可能性の大きさは、実際に店頭のデモなどで実機を少し体験してみるだけでも伝わってくると思う。

 筆者も今回、実機を借りてしばらくの間テストしてみたが、使い込むほどにエッジスクリーンや進化したSペンの便利な操作感に馴染んでしまい、怖いくらいに手放せなくなってしまい困っている。これはもう購入すべきなのではないだろうか…と。現在のGALAXYシリーズの集大成と呼べるGALAXY Note Edgeは高い完成度を実現したスマートフォンだ。あらゆる生活シーンを強力にバックアップしてくれる頼もしいパートナーを探している方々には要チェックだ。
  1. «
  2. 1
  3. 2
  4. 3

《山本 敦》

特集

【注目記事】
【注目の記事】[PR]

この記事の写真

/

関連ニュース