コミュニティサイトによる被害児童、「年齢など詐称」が増加傾向に
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2014年上半期に検挙された、コミュニティサイトに起因する児童被害の福祉事犯等は948件。被疑者789人で、被害児童は698人となっており、2013年下半期からほぼ横ばいになっている(945件、被疑者766人、被害児童695人)。
被疑者と被害児童との連絡方法としては、「メールアドレスなどを掲示板に記載」が約6割。SMSやDMなどに記載したという事例は減少している。
被害児童に聞くと、「被疑者と連絡を取り合ったサイトを、出会い系サイトとイメージしていた」という割合は、調査を開始した2010年以降、25年上半期まで1割台で推移していたが、25年下半期に2割を超え、今期は約3割まで増加している。また「プロフィールの詐称状況」も、調査を開始した2010年以降、25年まで1割台から2割台で推移していたが、今期は3割を超えた。
これらのことから、「児童側が不正な目的で、プロフィールを詐称し、出会い系とわかったうえで掲示板に情報を書き込んでいる」という事例が増加していることが懸念される。
なお、サイト利用について保護者から注意を受けていない被害児童が5割以上を占め、調査を開始した2010年以降、保護者から注意を受けていない児童数が過半数となっている。また、フィルタリング未加入の被害児童が9割以上を占め、調査を開始した2010年以降、9割前後の高い割合で推移している。
《冨岡晶》
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