ネット時代の商品番付から見る2014年の世相……楽天市場担当者に聞く 2ページ目 | RBB TODAY

ネット時代の商品番付から見る2014年の世相……楽天市場担当者に聞く

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2014楽天市場ヒット商品番付
2014楽天市場ヒット商品番付 全 10 枚
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 「駆け込み需要」(東関脇)は、消費税アップの影響だが、Windows XPのサポート終了と相まってPC、家電製品の売れ行きがよかったそうだ。また、水やコンタクトレンズなど保存のきく日用品、消耗品の動きも多かった。

 「レモンブーム」(東前頭)は、万能調味料として「塩レモン」がテレビなど取り上げられ話題となり、国産レモンや製品としての塩レモンがよく動いたためのランクインだ。調味料つながりで各種の「ご当地ポン酢」も盛り上がったといい、楽天市場ではポン酢の特集ページを作って対応した(三浦氏)ほどだ。ご当地名産品や取り寄せは通販ならではの強みであり、全国の名品や希少品が一覧できるのもネットモールの便利なところだろう。

 2014年の番付の主なトピックをいくつか拾ってみたが、全体の傾向を三浦氏に総括してもらった。

 「大きかったのはやはりアナ雪と妖怪ウォッチです。アナ雪は映画終了後もグッズやDVDなど売れていますし、妖怪ウォッチは大人まで楽しめる番組として人気が続いています。スポーツのビッグイベントも日本人選手の活躍が市場を活性化してくれた形です。錦織効果は『のどぐろ』のような埋もれていた高級食材の消費にも目を向けてくれました。キャラクターブームはキャラ弁からキャラクターケーキなどの商品にも飛び火しています」

 「塩レモンのようなサプライズもありましたが、楽天市場では健康食品、美容関連グッズ、健康グッズなどは定番ジャンルのひとつです。これらの商品では、店頭や一般の通販より、双方向であるネット通販のほうが、レビュー情報や販売元への問い合わせがしやすいといった特徴が、消費者に評価されていると思います」

 三浦氏は、2015年のヒット商品予想について「難しい」としながらも、北陸新幹線の運行が開始されることで、今年の期待株にランクインした北陸ブームがさらに動く可能性を示唆した。また、食品表示のルールが変わることでグルメ商品の動きに影響がでるかも注目しているという。このところヒットが続いているNHKの朝ドラマ、および大河ドラマも、ご当地名産品や関連商品に要注意とのことだ。

 なお、2013年の番付では「ハロウィン文化の定着」がランクインしたそうだが、2014年はハロウィン市場がバレンタイン市場を越えている。ネット通販のトレンドが全体的なトレンドに直結した例といえるだろう。消費スタイルが変わる中、マーケッターやバイヤーは、楽天市場ヒット商品番付などネットショッピングの動向チェックは欠かせなくなりそうだ。
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《中尾真二》

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