史上初のサイバー兵器「Stuxnet」の第一感染企業を特定
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「Stuxnet」は、2010年6月に発見された“史上初のサイバー兵器”とされるマルウェア。USBメモリを経由して感染するなど、極めて巧妙かつ危険度が高いマルウェアだと見なされている。同年10月にはイランのウラン濃縮遠心分離機をサイバー攻撃により停止させた。そして現在でも、最初に感染した企業、ウラン濃縮遠心分離機に侵入した手法、具体的な目的などは謎とされている。
一方Kaspersky Labのグローバル調査分析チームのリサーチャーが、2年にわたって2,000以上のStuxnetに関するファイルを収集・分析。今回、最初の標的を特定することに成功した。
今回の新たな分析では、最初に攻撃された5つの組織が判明したという。それらは、イランの産業制御システム(ICS)に携わる企業、ICS開発を手がける企業、素材・部品を供給する企業だったとのこと。とくに5番目に攻撃された企業は、産業オートメーション向けの製品以外にウラン濃縮遠心分離機も製造していた。この企業こそが、Stuxnetの標的だったとKaspersky Labは考察している。
また、Kaspersky Labのリサーチャーは、USBメモリ以外にもStuxnetの拡散経路があることを発見した。ごく初期の攻撃データを分析した結果、Stuxnetの最初のサンプル(Stuxnet.a)がコンパイルされたのは、最初に狙った組織のPCに感染するわずか数時間前であることが判明した。これほどの短時間でサンプルをコンパイルし、USBメモリに保存して、標的の組織に送ることは難しく、このケースに関しては、Stuxnetの攻撃者はUSBメモリを介した感染以外の手口を使ったと見られている。
《冨岡晶》
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