音楽配信サービスはサブスクリプション制へ
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サブスクリプションとは、一定期間内なら何回でも サービス利用可能な定額制のことで、今後音楽業界では従来の「着うた」など1回ごとに料金が発生するアラカルトサービスよりも、このサブスクリプションへの流れがより顕著になると予想されている。
一般社団法人日本レコード協会が発表している有料音楽配信売上実績でもここ数年はその傾向が出ている。直近の2014年(1~9月)の統計では前年同期比の総合計が103%と横ばいの中、サブスクリプション(PC・スマートフォン向け)は305%と成長。一方、アラカルトでは着うたなどMaster ringtonesが51%、シングルトラックが89%、アルバムが121%と、アルバム以外は縮小傾向になっている。
そんな中、有線放送サービスの老舗「USEN」が、2013年12月3日からモバイル向けの音楽配信サービス「スマホでUSEN」を開始した。USENによると、会員数は公表されていないものの、2013年末から2014年2月末までの加入者累計増加率は231%、9月1日から11月末までの四半期では153%と、ユーザーから注目を集めている。チャンネル数もサービス開始当初は550、2014年5月に859、11月に1050と増えている。「スマホでUSEN」では、チャンネルを選択すればユーザーが曲を選ぶ必要がなく、新たな曲に出会える可能性がある。定額サービスならではの利点だろう。
この流れに乗るかのように、2014年には「LINE MUSIC」や「AWA」など、定額で音楽を配信するサブスクリプション型の事業の会社が相次いで設立されている。
《中村好伸》
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