【レビュー】ウェブ会議システム『OmniJoin』……使い方さまざま
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しかしながら、大きなプロジェクトの打ち合わせでは、やっぱり顔を見ながら会話が基本。出版社や著者など、3者間で仕事をするケースも多々あって、意思の疎通を図るにはメールだけでは足りないことも多い。
たとえば、こちらからの提案ひとつについても、返事よりも表情を見ながらのほうが「需要はあるかもしれないけどパンチがないな」とか、そういった微妙なニュアンスが伝わりやすい。また、図を書きながら説明するなんてことも、顔を突き合わせたほうがいい。
そのため、多い時は月に数回東京に行くこともあるのだが、費用もかかるし、飛行機や鉄道に空席がなくて相手に日程をずらしてもらう、なんてこともよくある。そんな折、ブラザー販売株式会社のウェブ会議システム『OmniJoin』(オムニジョイン)の存在を知った。
OmniJoinは、PCにインストールして利用するウェブ会議ソフトウェアがシステムの核となる。月額9600円で多人数会議に対応。アカウントごとに料金がかかるのではなく、OmniJoinに契約した拠点がウェブ会議を主催すれば、他のユーザーはアカウント登録不要で接続可能だ。ちなみに、同時接続数は10までとなり、上位のプランでは最大150端末まで接続数を増やせる。ホワイトボードやPCの画面を映し出すなどビジネスに活用できる機能が充実しており、WindowsだけでなくMacでも使えるなど、対応範囲が広い。2012年の9月に提供開始された、その手のシステムでは割りと歴史の浅い部類に入るが、そのぶん、さまざまな機能を盛り込んだ高機能のシステムといえる。
今回は、ブラザーより試用の機会をいただけたので実際に、編集部のT氏とOmniJoinを使って東京-福岡間でのウェブ会議をしてみることにした。
まずは接続から。一般的なビデオチャットアプリのように、相手を選択して会議をすることができるのだが、本アプリでは「自分の会議室」を作り、そこに相手を招待するといった、実際のビジネスシーンに沿ったインターフェイスとなっていてわかりやすい。会議室には入室用のURLが割り当てられる。URLを参加してほしい人にメールすれば、そこから各自のOmniJoinを通じて入室できるしくみ。ちなみに、あまりPCに詳しくない相手を招待する場合、「ビジター」というアカウント登録なしで利用できる機能も用意されている。
《外村克也》
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