【MWC 2015 Vol.70】新興国向け端末がズラリ、バルセロナの“ケータイ街”でスマホを買ってみた
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筆者はバルセロナに来たのが今回で2回目なので、あまり街の地理には詳しくないのだが、ベルリンやパリなどの都市に比べると街中で大型家電量販店を見かける機会が少なく、面白そうなスマホやAV家電を探そうとしてもなかなか見つからないという印象だ。
今回訪問したのは市内のサン・パウ通りという場所で、地下鉄「L3」の「Liceu(リセウ)」が最寄りになる。市内で最も大きな広場の一つであり、週末の金曜には大勢の人々が集まっていた「カタルーニャ広場」から、ランブラス通りを南にずっと下れば、徒歩でも10分ぐらいで辿り着ける。
通りに入ると道の左右にたくさんのモバイルショップが建ち並ぶ。昨年はMobile Asia Expoの取材で上海を訪れた際に、最大の電気街のひとつ「徐家匯(シージャーフイ)」でスマホを購入したこともあったが、サン・パウ通りの場合、さすがにここはヨーロッパだからなのか、街並みの景観を壊さないほどに携帯電話のショップがひしめき合っている。
ショップの経営者は中東系の方が多いようだ。ほとんどの店は、中に入ると店員さんがにっこりと笑顔で「何か探しているものはありますか?」と、英語で声をかけてくれる。今回は特に目当ての機種があったわけでもなく訪問したが、サムスンのGALAXYや、ソニーモバイルのXperiaなど、日本ではあまりみかけない新興国向けスマホがずらっとディスプレイに並ぶ様を目にした途端、物欲にスイッチが入ってしまった。
何軒か回ってみると、価格はおおよそ横並びに揃っているようだが、品揃えは店によって少しずつ違いがあって面白い。最新モデルから1年~2年前後前のやや型落ち気味の機種もあれば、新品も中古も混在していて、スマホだけでなくガラケーも。カバーやケーブルなどスマホアクセサリーを多く取り扱う店もあった。
今回は結局、ノキアのWindows端末を一台勢いで購入してしまった。「Lumia 635」というSIMロックフリーの端末で、Windows 8.1搭載、LTEにも対応している。そこそこ手ごろな価格で購入できたんじゃないだろうか。購入後に、大聖堂の近くにあるカフェでじっくり腰を落ち着けながらハコを開けて、電源を投入。起動は問題なさそうでよかった。今後欧米へ出張する時にも色々と使えそうで、なかなか良い買い物ができたのではないかと満足している。
《山本 敦》
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